米ジョージア州上院決選投票(現地時間1/5)に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について
現地時間1月5日(火)に米ジョージア州にて連邦議会上院の2議席を争う決選投票が実施予定であり(投票締切時刻:日本時間翌6日(水)午前9時予定)、その開票結果次第では米ドルを中心に為替相場が急変動する可能性がございます。
ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
なお、上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
また、お客様におかれましては、本件につきあらかじめご留意のほどお願い申し上げます。
※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
米ジョージア州の上院2議席を巡る決選投票が本日5日に行われる。
結果は予断を許さないが、世論調査では両議席ともに民主党候補が僅かにリードしている模様だ。
仮に2議席とも民主党が獲得すれば上院全体を民主党が支配する事になり、大統領府、下院と合わせて「オールブルー」が実現する。
一方で、共和党が1議席でも維持できれば上院の多数派も維持する事になり、「ねじれ議会」となる。
バイデン新政権が政策を遂行するためには「オールブルー」が好ましい事は言うまでもないが、市場にとっては必ずしもそうではないようだ。
というのも、昨年11月の大統領選・議会選以降は、「ねじれ議会」によってバイデン氏が掲げる増税を阻止できるとの期待を織り込みながら株高とドル安が進んできた経緯があるためだ。
こうした中、仮に決選投票で「オールブルー」が実現すれば株価の下落とドルの反発が起きる可能性があろう。
その場合は円も強含む公算が大きい事から最終的にはドル/円相場への影響はそれほど大きくならないと考えられるが、短期的には乱高下する可能性が高いため注意が必要となりそうだ。