ロシアルーブルに投資しよう!魅力と見通しを解説
「ロシアルーブル/円」(RUB/JPY)は、2022年3月23日より注文受付を停止しております。【詳しくはこちら】
ロシアルーブルについて
1.ウクライナ危機で不安定
ロシアルーブル/円(RUB/JPY)は、米大統領選が行われた2020年11月に1.28円台まで下落しましたが、2021年10月にはロシアの主要輸出品である原油の大幅反発とともに1.64円台へと値を戻しました。
ただ、ロシアと欧米の関係が悪化する中で次第に上値が重くなり、2022年2月にロシア軍がウクライナへ侵攻すると急落。
欧米がウクライナ侵攻への制裁として、ロシア中銀の外貨準備凍結やロシアの一部銀行を国際決済網から排除する厳しい措置を打ち出すとさらに下げ幅を拡大しました。
RUB/JPYは一気に1ルーブル=1円を割り込み、3月には一時0.60円前後まで下落して過去最安値を更新しました。
2.少ない資金で投資を始められる(2022年9月5日時点)
ロシアルーブル/円(RUB/JPY)は現在2円前後近辺で推移しています(2022年9月5日時点)。一方、米ドル円やユーロ円は100円以上のレートとなっています。FXでは取引に最低限必要な証拠金はレートをベースに算出されます。
レートが低ければ低いほど、必要な証拠金は少なく済みます。
3.世界屈指の資源大国で、原油価格との連動性が高い
ロシアは世界屈指の資源大国で、その中でも世界有数の産油国として有名です。
そのため原油価格はロシア経済に大きな影響を与え、原油価格が上がると、ロシアルーブル(RUB)が高くなることが知られています。
原油価格の上昇が報じられたり、今後の上昇が見込まれる場面では、ロシアルーブル/円(RUB/JPY)の買い(ロング)ポジションを持つことで、利益を得られやすくなる可能性が高まります。
4.ロシアの政策金利は7.50%(2022年10月時点)
ロシアの政策金利は7.50%(2022年10月時点)であり、超低金利の日本とは大きな差があります。
この金利差により生み出されるのがスワップポイントです。
スワップポイントとは、2国間の金利差から得られる利益のこと。
日本円のような低金利通貨を売って、ロシアルーブル(RUB)のような高金利通貨を買うと、両通貨の金利の差額を受け取ることができるのです。
- 通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント(通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額)の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなりますのでご注意ください。また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずる可能性がございます。
ロシアルーブルの見通し
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スワップポイント投資の注意点・取引のポイント|ロシアルーブル
注意点
- はじめに
- ロシアルーブル相場は、原油価格の動向に影響を受ける傾向がある。
リスクとして意識したいものは以下のとおりである。 - 政治
- 1991年、ソ連邦が解体し、ロシア連邦として成立した。
ウラジーミル・プーチンが2000年に大統領に就任し、以降長年国のトップとして統治している。
なお、現時点で大統領の任期は2024年までとなっている。 - 経済
- 2000年代初頭にはBRICsの一翼として注目された。2018年の名目GDPでは世界12位に位置している。しかし、クリミア半島の併合やシリア内戦への介入など、軍事力を使った強権によりEUやアメリカから経済制裁を受けており、経済成長は鈍化傾向にある。
- 原油
- 世界有数の原油輸出国であり、2000年第初頭からのエネルギー価格の高騰は、外貨準備高を積み上げることに繋がり通貨の安定に寄与した。一方で2014年半ばから下落した原油価格の影響で、2015年はロシアの実質GDP成長率が-3.7%を記録するなど、良くも悪くも原油価格の動向に左右されやすい。
取引のポイント
ルーブル相場は、ロシアによるウクライナ侵攻を機に欧米などが制裁強化に動いたことを受けて大きく調整した。しかし、その後はルーブル安阻止に向けた中銀による大幅利上げのほか、資本規制や強制的な外貨売却要請の動きに加え、ルーブル需要喚起に向けてすべての貿易決済をルーブル建で行うことを求めるなどの動きも重なり、足下のルーブル相場はウクライナ侵攻前の水準を上回っている。他方、足下のインフレ率は欧米などの制裁強化を受けて大きく上振れしているものの、中銀はルーブル相場の安定も追い風に断続的な利下げに動くなど、景気下支えに舵を切る動きをみせる。外国人投資家の事実上の締め出しという特殊環境がルーブル相場の安定を促しているが、ウクライナ問題は先行きが見通せず欧米などが制裁緩和に動く可能性は低い。よって、仮に資本規制が解除されれば外国人投資家の「売り圧力」が顕在化するなど、ルーブル相場を取り巻く環境が一変するリスクはくすぶる。
執筆:2022年6月14日
店頭FX(外国為替保証金取引)における新興国通貨取引のリスクについて
当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランド・メキシコペソ・中国人民元およびロシアルーブルはインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。