FX自動売買とは?メリット・デメリットを解説
- このページでは自動売買に関する一般的な説明を行っておりますが、当社では取引約款において自動売買ツールの使用を禁止しておりますので、あらかじめご了承ください。またFXの自動売買ソフトに関するトラブルが増えているため、以下の注意喚起もご一読いただくことを推奨いたします。
FXの自動売買とは?
FXの自動売買とは、トレードを自動化する手法です。取引ルールや条件をプログラムで設定して、自動的にエントリー/イグジット(新規注文/決済注文)を実行します。例えば東京時間9時にドル円の新規注文を出して、9時55分に仲値発表時で決済するトレードを、相場が開いているすべての日に休むことなく行えます。なお、自動売買に対して手動で取引することを裁量トレードと言います。
自動売買では、トレーダーの時間とエネルギーを節約することができます。あらかじめ設定したルールに従ってトレードするため、感情的な判断ミスが少なくなります。また高速で正確な自動売買は、特に短期的なトレードに適しています。また、FXのように24時間取引が行われる市場では、自動売買システムが常に市場を監視し、取引チャンスを逃さずにトレードすることができます。またバックテストによってシステムを評価/改善することも可能です。
自動売買のメリットはこのような効率と信頼ですが、自動売買にはデメリットやリスクも存在します。メリットとデメリットを比較して、適切な取引手法を選択しましょう。
FX自動売買のデメリット
FXの自動売買のデメリットは、システムの性能や機能に依存している点です。自動売買は人間の洞察力や経験に基づく判断を欠いているため、市場の一部の要素を見逃す場合があります。また自動売買システムは過去のデータに基づいて最適化されるため、過去のパフォーマンスに適合するシステムが将来の市場で効果的でなくなる可能性もあります。
もし自身のトレードスキルや市場理解を疎かにしていると、環境が変わったタイミングで大きな損失を出す可能性があります。どちらかといえば自動売買はレンジ相場向きの手法のため、トレンドが出始めたタイミングは注意が必要です。適切なチューニングのために相場をチェックする習慣は忘れないようにしましょう。
またシステムの誤作動が生じた場合には、利用者の意図に反した売買が成立し、場合によっては損失が発生する可能性もあります。
これらのメリットとデメリットを比較し、自動売買を適切に活用するためには、リスク管理とシステムの選択が重要です。適切なリスク設定と慎重なシステム選択によって、自動売買の利点を最大限に活かすことができます。
3種類のFX自動売買
自動売買の手法には、選択型、プログラム型、トレーダー型の3つの主要なタイプがあります。
選択型は、あらかじめ用意されたルールに基づいてトレードを実行します。一般的には、テクニカル指標や価格パターンに基づいて取引条件が設定されます。決められたパッケージから選ぶだけなので、初心者でも利用しやすい特徴があります。
プログラム型は、インターネット上などで無料/有料で配布されているEAを入手するか、トレーダーが独自のルールやアルゴリズムを開発して、それに基づいてトレードを行います。トレーダーは自分の取引戦略や好みに合わせてカスタマイズできますが、プログラミングやコーディングのスキルが必要なため、本格的に開発するにはハードルが高いと思われます。
トレーダー型は、他のトレーダーとの情報共有やトレードコピーを可能にします。優れたトレーダーやシグナルプロバイダーの取引を自動的にコピーし、その成果を利用することができます。また他のトレーダーの知識や経験を活用することができる利点があります。
それぞれのタイプには利点と制約があります。選択型は使いやすいが柔軟性に制限あり。プログラム型は自由度が高い分、開発スキルが必要。トレーダー型は知識や経験を活用できる一方、他のトレーダーの成功に依存します。
FXの自動売買を選ぶ際には、自身のトレードスタイルや目標に合った手法を選択することが重要です。また、システムの性能や信頼性、サポートの品質などを慎重に評価し、適切な自動売買を選びましょう。
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FX自動売買の原則は「エントリー」「イグジット」「リスク管理」
FXの自動売買を行う上での基本原則は、エントリー、イグジット、リスク管理です。
エントリーポイントの設定では、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を活用して市場の転換点や取引チャンスを特定します。テクニカル分析では、チャートパターンや指標を分析し、エントリーポイントを見極めます。ファンダメンタルズ分析では、経済指標やニュースなどの情報を分析し、相場の方向性を予測します。
イグジットでは、トレードの損失を最小化し、利益を最大化することを目指します。ストップ注文は、逆方向の動きが発生した場合に損失を制限するための注文です。利益確定は、利益が一定水準に達した時点でトレードを終了します。これらの手法を組み合わせることで、リスクを管理し、利益を確保することができます。
リスク管理ではリスクリワード比率を考慮し、投資資金の割り当てを慎重に行うことが重要です。また、損失限定やポジションサイズの制限などのルールを設定し、感情的な判断や過度なリスクを回避します。
FXの自動売買で結果を出すために必要なこと
自動売買で成果を出すために必要なスキルは、前述の相場分析やリスク管理に加え、プログラミングスキル、バックテスト、優れた自動売買システムの選定が必要です。
プログラミングスキルは、自動売買システムを構築するために必要です。プログラミング言語やプラットフォームの基本的な知識を身につけることで、自身の取引ルールや戦略をコード化できます。
バックテストでは過去の相場データを使用して自動売買システムの性能を評価します。システムのパフォーマンスを検証し、パラメータや取引ルールの調整を行い、システムのパフォーマンスを向上させます。その後、継続的なモニタリングも必要です。
また優れた自動売買システムを選ぶことが重要です。信頼性の高いプロバイダーや開発者によって開発されたシステムを選びましょう。過去のパフォーマンスやバックテストの結果を確認し、システムの戦略や取引ルールに合致するかを慎重に評価します。
最後に自動売買システムを利用するにあたって、最も注意しなくてはならないことをお伝えします。
昨今では、FX(外国為替保証金取引)や株式取引など各種金融商品の自動売買が可能であるとするソフトウェアを販売・レンタルしている業者が複数見受けられます。また、そのような業者の中には、該当システムの口座に入金させてその口座からの出金を求めても応じてもらえない等のトラブルを起こしている業者も見受けられます。
このような観点からも、自動売買システムの選定においては、システム性能だけでなく、資金を預ける業者の健全性を確認することが重要です。
なお、金融商品取引業登録の有無につきましては、下記のページにてご確認いただけます。
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