世界の通貨 トルコ

トルコのお金の種類は?

トルコでは、6種類の紙幣と6種類の硬貨が流通しています。

紙幣 5トルコリラ、10トルコリラ、20トルコリラ、50トルコリラ、100トルコリラ、200トルコリラ
硬貨 1クルシュ、5クルシュ、10クルシュ、25クルシュ、50クルシュ、1トルコリラ
50リラ札のイメージ画像

トルコリラへの投資

トルコリラの最大の特徴は、高金利であることです。2024年7月現在、トルコの政策金利は50%となっています。他国の政策金利と比較しても突出して高くなっており、金利差による高いスワップポイントが期待できるため、FX投資において魅力的な通貨の1つだと言えるでしょう。一方で、トルコリラは流動性が低く、ボラティリティが高い傾向にある為、トレードを行う上では適切な資金管理が必要です。

トルコリラ/円の推移

トルコリラ円相場の推移のイメージ画像

①トルコは2000年まで高インフレが慢性的に続いていました。金融当局はこの間、内外のインフレ率格差と同率で為替相場を調整するクローリング・ペッグ制度を採用していた為、トルコリラの通貨価値が下落しました。また、当時の政権の財政拡大政策により財政がひっ迫し、金融市場が混乱したことで金融危機が発生し、トルコリラは暴落しました。

②2008年に発生したリーマンショックによって90円台から50円台まで急落しました。

③米国人牧師の拘束をめぐる外交問題がきっかけとなってトルコリラが急落する「トルコショック」が起きました。対円では20円から16円ほどまで下落しました。

④2023年5月の総選挙にてエルドアン大統領の続投が決定しました。経済や金融政策への不信からトルコリラ安のトレンドが続いていましたが、2024年に入ってからは経済が安定し、株価も上昇していることからトルコ買いが進んでいます。(2024年7月現在)

トルコリラ/円のチャートはこちら

トルコリラの変動要因

貿易収支

トルコはエネルギーの純輸入国です。輸入コストの増加が要因で貿易収支の赤字が増加しています。実際に2021年から2022年にかけて赤字額が倍増しています。貿易赤字は通貨安要因であるため、鉱物性燃料の輸入費用増加が継続すれば、リラ安圧力が強まるでしょう。トルコリラを取引する際には貿易収支の動向を注意深く見ていく必要があると言えます。

トルコ消費者物価指数(CPI)

ある時点を基準に、同等のものを購入した場合に費用がどのように変動したかを指数値で表したもので、物価そのものの変動を測定することを目的としています。特に日常生活で消費者が購入する商品の価格を見ます。CPIは中央銀行の金融政策に影響を与えることが多いため、投資家の注目を集める指標です。

消費者物価指数(CPI)とは?

政治情勢

隣国イラクなど、中東情勢が悪化するとトルコも影響を受ける可能性があります。近年ではエルドアン大統領の支持勢力でもあったクルド人をイスラム教過激組織「イスラム国」が攻撃したことで、エルドアン政権の不安定化が懸念され、リラの重石になる場面も見られました。イスラム国の動きが今後落ち着いたとしても、トルコの政情不安や中東情勢悪化は今後もリラ安要因になってくる可能性があります。

トルコリラ投資を始めるには

外為どっとコムでは、トルコリラへの外貨投資が約1万円から可能です。またFXは取引コストが安く、24時間取引ができるため、少額から投資を始めたい方や忙しい方、投資初心者の方が始めやすい金融商品となっております。FXについて興味をお持ちの方は是非、外為どっとコムでFXをはじめてみてはいかがでしょうか。

トルコの基礎知識

正式名称
トルコ共和国(Republic of Turkey)
首都
アンカラ
公用語
トルコ語
独立日
1923年10月29日
政治
共和制
大統領
レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領
中央銀行
トルコ共和国中央銀行(CENTRAL BANK OF THE REPUBLIC OF TURKEY/Türkiye Cumhuriyet Merkez Bankasi )
トルコの歴史
1299年にオスマン帝国が成立、最盛期にはバルカン、アナトリア、メソポタミア、北アフリカ、アラビア半島にまで及ぶ大帝国に発展しました。
19世紀に入り、第一次世界大戦で敗れると、英仏伊、ギリシャなどの占領下におかれ帝国は解体されました。その中で、トルコ人たちは1919年に武装抵抗運動を起こしました(トルコ独立戦争)。そして1923年10月29日、ローザンヌ条約に基づきトルコ共和国が成立しました。
軍事面では、1952年にはNATOに加盟し西側諸国とのつながりを強めました。
経済面でも、1999年にEU加盟候補国に決定、2005年にはEUへの加盟交渉を開始しています。

トルコ関連リンク集

出典