FX初心者はいくらから始めるべき?必要資金や狙える利益について解説

「FXに興味があるけれど、いくらから取引を始めればよいのかわからない」という方も多いかもしれません。FXを始める資金の額は自由に選ぶことができますが、その金額によって狙える利益や損失のリスクが変わってきます。本記事では初心者がFXを始める際の必要資金や、資金額に対してどれくらいの利益が狙えるのか、FXで利益が出た際の税金などについて解説します。

FX初心者はいくらから始めたほうが良い?

FX取引に必要な最低金額は通貨ペアによって異なる

FX取引を始められる最低金額(必要保証金額)は、通貨ペアとその時々の為替レートによって異なります。外為どっとコムで米ドル/円を取引する場合、6,000円程度あれば取引が可能です(2024年9月27日時点)。

必要保証金額は、取引する通貨ペアのレートが低ければ低いほど少なくなります。そのため、レートが比較的低いトルコリラ/円やメキシコペソ/円などは、さらに少ない金額から取引を始めることが可能です。

必要保証金額について詳しくはこちら

なぜ少ない保証金でも取引を始められるかというと、FXではレバレッジをかけることで、持っている資金の最大25倍(個人の場合)もの金額の取引を行うことが可能だからです。

資金額 取引可能金額
レバレッジ
1倍
レバレッジ
5倍
レバレッジ
10倍
レバレッジ
25倍
1,000 1,000 5,000 10,000 25,000
5,000 5,000 25,000 50,000 125,000
10,000 10,000 50,000 100,000 250,000
20,000 20,000 100,000 200,000 500,000
50,000 50,000 250,000 500,000 1,250,000

FXのレバレッジについて詳しくはこちら

必要保証金額ぎりぎりでの取引はリスクが高い

ただし、必要保証金額ぎりぎりでの取引はリスクが高いためおすすめできません。必要保証金額ぎりぎりで取引するということは、高いレバレッジをかけて取引することになります。

レバレッジを高くすると取引可能金額や狙える利益が大きくなるだけでなく、思わぬ大きな損失が発生するリスクも増大してしまいます。そのようなハイリスクな取引を避けるために、必要保証金額ぎりぎりではなく余裕を持たせた金額を入金し、低レバレッジで取引するようにしましょう。

FX初心者は余裕のある資金で始めるのがおすすめ

では、余裕のある資金とは具体的にいくらなのでしょうか?

取引する通貨ペアやその時々のレート、取引数量などによっても変わってくるため、一概に「いくらなら安心」と言い切ることは困難ですが、初心者向けの一つの目安として5〜10倍程度までのレバレッジに抑えるという考え方があります。

例えば米ドル/円のレートが145円のときに1ロット(1,000通貨)を取引する場合、29,000円の資金で取引するとレバレッジは5倍、14,500円の資金だとレバレッジは10倍となります。つまりこの場合、14,500円から29,000円の資金で取引すると、レバレッジ5倍から10倍程度で取引できることになります。さらに余裕を持たせたい場合は、資金額を5万円程度まで増やすと、レバレッジを3倍以下へと抑えることができます。

1米ドル=145円のときに1ロット(1,000通貨)を取引する場合の資金とレバレッジの例

米ドル/円
レート
取引数量 資金額 レバレッジ
145 1ロット
(1,000通貨)
48,333 3倍
29,000 5倍
14,500 10倍
7,250 20倍
5,800 25倍

FXはどれくらいの利益が出る?資金額ごとにシミュレーション

資金の目安と合わせて気になるのが「その資金でどれくらいの利益が狙えるのか」ということでしょう。

FXの利益はレバレッジによって大きく変わってきます。例として、FXでレートが有利な方向に10%動いた場合の、資金額やレバレッジごとの利益額を見てみましょう。なお、「レートが有利な方向に10%動く」とは、例えば100円で新規買い注文を出した後に、レートが110円に上昇したような場合のことです。

レートが有利な方向に10%動いた場合の利益額

資金額 利益額
レバレッジ
1倍
レバレッジ
5倍
レバレッジ
10倍
レバレッジ
25倍
100 10 50 100 250
5,000 500 2,500 5,000 12,500
10,000 1,000 5,000 10,000 25,000
50,000 5,000 25,000 50,000 125,000
100,000 10,000 50,000 100,000 250,000

1万円の資金でレバレッジ5倍の取引、つまり1万円×5倍=5万円分の取引を行った場合にレートが有利な方向に10%動くと、5,000円の利益が発生します。

同じ1万円の資金でも25倍のレバレッジで25万円分の取引を行った場合だと、レートが有利な方向に10%動いた場合の利益は25,000円となります。

このように資金額やレートの変動が同じであってもレバレッジによって利益額は異なり、レバレッジが高いほど狙える利益は大きくなります。

ただし逆にレートが不利な方向へ動いた場合は、レバレッジが高いほど損失額が大きくなってしまいます。その点を十分理解し、狙いたい利益と許容できるリスクのバランスを取って、無理のない取引を行うことが大切です。

FXはいくらから税金がかかる?確定申告は必要?

FXを始める資金と狙える利益のイメージがつかめたら、FXの税金についても確認しておきましょう。

FXで一定以上の利益を得た場合、確定申告を行って税金を納める必要があります。確定申告の必要があるかどうかは所得の状況などによって異なりますが、給与を1か所のみから受け取っている会社員の場合、「FXの利益を含む給与所得、退職所得以外の所得の年間合計額が20万円を超えると確定申告が必要」という点を理解しておくとよいでしょう。

つまり、多くの方にとってFXの利益が年間20万円を超えるかどうかが、確定申告が必要かどうかの分かれ目になると言えます。

ただし給与年収が2,000万円を超える場合など、FXの利益が20万円を超えなくても確定申告が必要となるケースもあります。確定申告が必要となる場合について、より詳しくは下記のページや国税庁のWebサイト等をご確認ください。

確定申告が必要な人とは?

また、FXでは損失を翌年以降に繰り越すことで翌年の利益に対する税金の額を抑える「繰越控除」や、FX以外の先物取引の損益とFXの損益とを合算して申告する「損益通算」が可能なため、損失が出ていても確定申告を行った方がよい場合もあります。

FXの確定申告について詳しくはこちら

外為どっとコムなら1,000通貨からの取引が可能

FXでは通貨ペアごとに必要保証金額が異なると説明しましたが、取引できる最低数量もFX会社や通貨ペアによって異なります。最低10,000通貨からの取引となっている会社もある中、外為どっとコムでは1,000通貨から取引を始めることが可能です(ロシアルーブル/円は10,000通貨から取引可能)。

より少ない数量から取引を始められるため、リスクを抑えて少額から取引したいという方や、ポジションを細かくコントロールしたいという方にも向いているといえるでしょう。

1,000通貨からの取引について詳しくはこちら

まとめ

FXをいくらから始めるかは、狙いたい利益と許容できるリスクのバランスを取って判断し、まずは余裕のある資金でリスクを抑えた取引を心がけよう。

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