トルコ中銀金融政策発表(11/19)に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について
明日(11月19日)日本時間午後8時にはトルコ中央銀行の金融政策発表が予定されております。今回の金融政策発表は今月7日のエルドアン大統領によるトルコ中央銀行のウイサル総裁の解任、および9日のアルバイラク財務相の辞任以降初となるものであり、発表内容次第ではトルコリラ相場が急変動する可能性がございます。
ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
なお、上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
また、お客様におかれましては、本件につきあらかじめご留意のほどお願い申し上げます。
※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
トルコでは中銀総裁の更迭や財務相の辞任によって金融政策の正常化観測が浮上。
トルコ中銀が19日の会合で大幅な利上げに動くとの期待が高まっている。
エルドアン大統領は「通貨への信認を再構築する」と述べており、市場はこれを「利上げ容認」と受け止めた。
19日には現在10.25%の政策金利が15.00%へ引き上げられるとの見方が多い。
実質マイナス金利(政策金利がインフレ率を下回る状態)が解消されればリラ安要因の一つが消える事になる。
ただし、市場は大幅利上げを既に織り込んでいると見られるため、短期的にはリラ相場の急変動に注意が必要だろう。
トルコリラ/円はエルドアン大統領の発言が伝わった翌日の12日には一時13.80円台に上昇しており、6日に付けた過去最安値からじつに15%もの大幅反発を記録した。
仮に、利上げ幅が予想を下回るようなら市場の失望を誘う事になり、リラが急落する可能性も捨てきれない。