「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆：外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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最新のマーケット情報まとめ
昨日からの相場変動
昨日は一時144円を割り込むも、一気に148円台へ切り返す展開
今日も上値の重さが際立ち、徐々に下値を探る展開が予想される
相場変動の背景
米中貿易戦争の激化
トランプ政権による対中国関税上乗せが発動
中国製品には合計104%の関税が課される状況に
中国の対抗措置
中国側は米国の輸入品に対して合計84%の対抗関税を課すと表明
内訳：元々の20%＋34%＋50%＝84%
それを受けて、米国は中国に対しては関税を125%に引き上げて直ちに発動させる方針
トランプ大統領の突然の方針転換
世界に課す相互関税について90日間停止を発表
税率を10%に引き下げることを承認
今後の見通し
当面は米中貿易戦争の行方が焦点
中国も「最後まで戦う」姿勢を示しており、対立激化の可能性
相場はしばらく144円〜148円のレンジ内での値動きが予想される
テクニカル分析ポイント
148円が重要な節目（フィボナッチリトレースメントの61.8%水準）
146円50銭（フィボナッチリトレースメントの38.2%水準）を下抜けると146円割れを試す可能性
本日の注目経済指標
21時30分：米国3月消費者物価指数（CPI）
予想通りなら相場への影響は限定的
予想を上回れば、インフレ懸念から金利上昇圧力となりドル円に影響
4月以降は関税の影響でインフレ加速の見方が強い
株価動向
日経平均は一時35,000円を回復
NYダウは40,000ドルを回復
S&P500も5,000付近まで回復
リスクオン・リスクオフの流れも確認しながら相場を判断すべき
結論
トランプ政権による対中関税政策の突然の一部緩和で相場が大きく変動。ただし対中国関税は逆に強化されており、米中貿易戦争の激化から上値は重い展開が続く見通し。当面は144円〜148円のレンジ内での値動きが予想され、本日の米CPIの結果や株価動向、米中関係の新たな動きに注目が必要。基本的には売り目線での取引が有望だが、147円上抜けの場合は戻り基調も考慮すべき。
お知らせ
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『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
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外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
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※本セミナーの内容は外為どっとコムが作成したものをAI音声読み上げソフトを使用してお伝えするものです。AI（人工知能）による相場見通しや売買方針などは一切行いませんのでご了承ください。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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