「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
市場状況
トランプ関税を巡りリスク回避の動きが強まっている
世界景気減速懸念と世界同時株安の影響でドル円相場が一時144円台半ばまで下落
4月9日に相互関税の基本税率10%の上乗せ分が発動予定
中国が4月10日からアメリカの全輸入品に34%の関税を負荷すると発表
貿易戦争の懸念が高まっている
株式市場の状況
日経平均は3万円割れの懸念あり
米国株も大幅下落(SP500も同様)
リスク回避の動きが強まっている
テクニカル分析
3本の移動平均線がすべて下向きに変化(週足)
3月の安値146円54銭を更新、下値を試しやすい状況
先週の安値144円50銭を下抜けると下落リスクが高まる
下落した場合、142円付近が次のターゲット
その後は140円割れも視野に
トランプ大統領の姿勢
関税措置をディールとして捉えている見方もある
貿易赤字が解決されない限り中国と取引しないと表明
株市場の急落は「関税が効いていることを示す」と発言
「いつか米国民は関税の素晴らしさに気づく」と主張
FRB(米連邦準備制度理事会)の動向
景気減速懸念から年内5回の利下げを市場が織り込み始めている
5月の利下げ可能性も浮上
パウエル議長は「経済はまだ良好、インフレ率も2%目標を上回っており、利下げを急ぐ必要はない」と発言
CPI発表や雇用統計の結果を見て5月の利下げ判断がされる見込み
今後の相場見通し
不安定な動きが続く可能性が高い
センチメントは下方向へ向かっている
戻り売りが取引としてやりやすい
逆張りで買う場合は早めの損切りが必要
短期売買を繰り返す方が良い
レンジとして147円付近で売り、144円半ばで押し目買いの可能性
関税関連のニュースで状況が急変する可能性あり
結論
ドル円相場は145円を中心に不安定な動きが続く見通し。トランプ関税による世界景気減速懸念が強まっており、特に4月9日の関税発動までは神経質な展開が予想される。テクニカル的には下落トレンドにあり、144円50銭を下抜けると142円、さらには140円割れも視野に入る。戻り売りを基本戦略としつつ、短期売買で対応するのが望ましい。関税関連のニュースに注意が必要。
お知らせ
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『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
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外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
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※本セミナーの内容は外為どっとコムが作成したものをAI音声読み上げソフトを使用してお伝えするものです。AI(人工知能)による相場見通しや売買方針などは一切行いませんのでご了承ください。

宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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