メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2025年4月4日14時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
NZドル/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のNZドル/円は米相互関税を受けて8カ月ぶり安値へと下落
アメリカのトランプ大統領は2日(日本時間3日)、各国ごとに税率が異なる「相互関税」を発表(NZに対する税率は基本の10%)。これを受けて世界的に株価が急落する中、リスク回避の動きが強まりました。週初85.30円台で取引が始まったNZドル/円は、米国の「相互関税」がそれほど厳しいものにはならないとの見方から2日には86.70円台まで上昇する場面もありました。しかし、トランプ米大統領が発表した「相互関税」は中国に34%、日本に24%を課すなど、見込みに反して厳しい内容となり、世界経済の悪化に対する懸念を強めることになりました。3日にはアジア株、欧州株、米国株が総崩れとなる中でNZドル/円は85円台を割り込んで急落。4日も日経平均株価をはじめアジア株の下げが止まらずリスク回避の動きが継続する中、83.07円前後まで下落して昨年8月以来の安値を付けています。
今週のNZドル/円の注目ポイントはRBNZ
4月9日にNZ中銀(RBA)が政策金利を発表します。RBNZは前回2月会合で3回連続の50bp(0.50%ポイント)利下げを決定。インフレ率が年内に2.7%へ再び上昇するとの予測を示した上で、オア総裁は「経済が予測通りに推移すれば、政策金利は4月と5月におそらく25bpずつ引き下げられる」と述べました。そうした中で、今回はオア総裁の予告通りに政策金利を3.75%から3.50%に引き下げると見られます。問題は、米国のトランプ大統領が先週発表した「相互関税」の影響で、RBNZのフォワードガイダンス(利下げの道筋を示す指針)に修正が生じるかです。なお、RBNZは2月会合で、政策金利は2026年初めに3.1%前後で底を打つとのガイダンスを発表しています。経済や金利予測の本格的な見直しは5月会合になると見られますが、今後のインフレ動向に対する見方を修正する文言が今回の声明に盛り込まれるか要注目です。
今週のNZドル/円の見通し
予想レンジ
81.000-85.500円
基調
不安定
今週の注目ポイント
☆ 4/9 RBNZ政策金利
・ 主要国株価、国際商品価格
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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