
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期を見極める上で重要な米雇用関連の指標が週内に相次いで発表されるとあって、投資家が運用リスクを取りにくいと予想する。ただ、弱い経済指標を受けて米長期金利が低下したことは、一定の下支えとなりそうだ。1日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.245%から4.168%に低下。一時、4.133%と3月4日以来の水準まで低下した。
1日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が小幅に反落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は5営業日ぶりに反発した。翌日のトランプ関税の発表を控えてボラティリティの高い動きが続いた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、香港不動産大手の長江実業集団(01113)が上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ