
ドル円は米経済指標の結果に一時的な反応は見せた後、徐々に2月導入予定のトランプ米政権の相互関税待ちムードが高まりそうだ。今のところトランプ米大統領は、相互関税の対象は「基本的に全ての国だ。除外はない」との考えを示しており、足もとで投資家のリスクオフムードが高い。市場は関税の詳細やそれを受けた各国の対応に注目している。関税の詳細発表を受けて、米景気減速と物価高が同時に起こるスタグフレーション懸念が一層強まる可能性がある。
関税による物価高が懸念されるが、相互関税の発表を控え最近の米長期金利は低下している。景気後退への懸念で世界の市場に不安が広がり、リスク資産からの逃避が起こっていることが窺える。市場の焦点がリセッション(景気後退)へと移り、安全資産への需要が高まっている。米株とともに米長期金利の動きに注目。
・想定レンジ上限
ドル円、3月31日高値150.27円、3月28日高値151.21円を上値めど。
・想定レンジ下限
ドル円、3月31日安値148.70円、3月14日安値147.75円を下値めど。
(金)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ