「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
現状分析
ドル円相場は一時148円70銭台まで下落したが、下ヒゲの長い陽線となり、一時150円台を回復
先週金曜日のアメリカのスタグフレーション懸念で株価下落で円買いが進んだが、欧州市場から買い戻しが強まった
ニューヨーク市場では150円20銭まで上昇
現在は150円手前で伸び悩んでいる状況
トランプ関税に関する状況
トランプ大統領の発言が二転三転している
相互関税について、「寛大なものになる」と発言
一部では関税は警戒しているほど強力なものにならない可能性があるとの見方も出ている
発言だけではトレンドを変えるのは難しく、不安定な相場状況が続いている
4月2日の関税発動までは方向感が出にくい
今日の重要指標
23時に3月ISM製造業景況指数
23時に2月JOLT求人件数
市場予想:ISM製造業景況指数は前回50.3に対して今回49.5と予想
JOLT求人件数も減少が予想されている
指標の重要性
アメリカの景気減速懸念とインフレ加速の両面からスタグフレーションリスクが意識されている
両指標とも市場予想より悪い結果になるとドル売りが強まる可能性
市場予想を上回る結果だと警戒感が後退し、ドル円が150円台を回復する可能性
週末のアメリカ雇用統計がメインイベントだが、今日の指標も労働市場環境を見極める上で重要
テクニカル分析
移動平均線(10日、20日、80日)はほぼ横ばいで、動きが出にくい状況
直近のレンジは上が151円30銭、下が146円50銭程度
上昇する場合は逆三尊形成の可能性
151円30銭(3月高値)を突破すると上昇基調を強める可能性
短期的には方向感が出やすく、振れ幅が大きい
トレード戦略
ダブルボトムやダブルトップなどの明確なポイントを待つことが重要
短期的な方向感に振り回されないよう注意
150円を終値で突破できれば下値は堅いという見方も
結論
ドル円相場は、トランプ関税をめぐる不安定な状況が続いており、150円の上値が重い。本日の米3月ISM製造業景況指数と2月JOLTS求人件数の結果が重要で、スタグフレーション懸念が強まるか注目である。テクニカル的には横ばい推移が続いているが、大きなレンジ(146.5円〜151.3円)の中で短期的な変動が大きい。トランプ大統領の発言次第で相場が一転する可能性もあるため、慎重な取引が求められる。
お知らせ
「UsUP(ユーズアップ)リスト」では、FXトレードの考え方などをお伝えしています。無料でダウンロードすることができます。FX口座ログイン後に「マイページ」に入っていただき、会員限定コンテンツ集からダウンロードが可能です。ぜひご活用ください。
『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総研が提供するマーケットアプリ「Market NEXT」をリリース!
最新ニュースや為替情報もタイムリーにお届け!デイリーレポート、ウィークリーレポートも充実し、初心者がFX取引について学べる動画も豊富に取り揃えており、全て無料で視聴可能です!
気になる記事や動画もブックマークができるため、好きなタイミングで何度でも視聴することができます。
↓↓↓下記のバナーから、今すぐMarket NEXTを無料ダウンロード!↓↓↓

宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。