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ドル円は上昇予想…深刻な『トランプ自動車関税』でこの先起きること|日銀の利上げ路線が頓挫、むしろ利下げに… 2025/3/28(金)志摩力男 FX/為替 #外為ドキッ

動画配信期間:公開日から2週間

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

ドル円相場の最新動向と今後の見通し

主な内容

トランプ大統領が自動車輸入に対して25%の関税を課すことを決定しました
この措置は「恒久的」と発表されましたが、今後の交渉次第では変更の可能性も残されています
日本からアメリカへは年間約6兆円の自動車輸出があり、25%の関税によって約1.5兆円がアメリカ政府に支払われることになります
カナダやメキシコからの輸出車、部品にも関税が適用される見込みです

アメリカへの影響

輸入車の価格上昇(例:5万ドルの車が6万2500ドルになる)
消費者の購買力低下と消費減退が予想されます
GDPの低下と景気後退のリスクが高まります
インフレと経済成長鈍化によるスタグフレーションの可能性が出てきます
FRBの政策判断が複雑化します(インフレ対策の利上げか景気刺激の利下げか)
FOMCの参加者は既にアメリカ経済の成長率見通しを2.1%から1.7%に引き下げています

日本への影響

自動車メーカーへの打撃は深刻で、特に経営基盤の弱い日産、マツダ、三菱自動車などの中小メーカーが厳しい状況になることが予想されます
一部メーカーでは収益が約60%減少する予測も出ています
アメリカ向け工場移転などの対応策を迫られ、大きな資金調達が必要になります
国内景気の下押し圧力となり、自動車産業の減速が日本経済全体に波及する恐れがあります
日銀の利上げ路線が頓挫し、むしろ景気刺激のための利下げが検討される可能性も出てきます

為替市場への影響

短期的には日本の貿易黒字減少によるドル買い・円売りの圧力がかかります
中長期的にはさまざまな要素が絡み合います:

株価下落などのリスクオフ市場では円買いの動き
アメリカ経済の停滞による金利低下予想からのドル売り
日銀の金融政策変更(利上げ停止)による円売り


昨日の市場では、ドル円は一時150.06円まで下落した後、151円台に回復して取引を終えました
対ユーロでは予想外のドル安となり、月末の調整にもかかわらずユーロ買いの動きが見られました

トランプ関税、世界経済への影響

欧州をはじめとする他国からの報復関税の可能性が高まっています
貿易戦争へのエスカレートが懸念されます
グローバルなサプライチェーンの断絶リスク
世界経済全体に大きな損失をもたらす可能性があります
グローバルリセッション(世界的景気後退)のリスクが浮上しています
4月2日に相互関税の発表が予想され、さらなる市場混乱の要因となる可能性があります

結論・まとめ

アメリカによる25%の自動車関税導入は日米双方の経済に深刻な影響を及ぼし、特に日本の自動車メーカーには甚大な打撃となります。為替市場では短期的にドル高円安の圧力がかかりますが、中長期的には様々な要因が複雑に絡み合う展開が予想されます。貿易戦争のエスカレートによるグローバルリセッションの懸念が高まり、株式市場にもネガティブな影響をもたらす可能性があります。関税は最終的に世界経済全体に大きな損失をもたらす政策であり、今後の展開に注意が必要です。

 

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志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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