日経平均、現状では、3万7000-3万8300円のレンジ内での推移が続く可能性が高い！【外為マーケットビュー】
配信期間：公開日から2週間
※原則隔週の配信となります。次回配信は4月8日 （予定）
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
動画の要約
日経平均の分析
日経平均は3万6000円を下回った底値から急激に反発し、現在は3万8000円をトライする位置まで戻してきているが、週足チャートの形状は依然として強さに欠ける状況だ。3万8600円の重要レジスタンスを上抜けしない限り、本格的な強気トレンドへの転換は見込みにくい。さらに、3万9800-9900円には非常に強い抵抗帯があり、これを突破しない限り上値の広がりは期待しづらい。現状では、3万7000-3万8300円のレンジ内での推移が続く可能性が高く、短期的な上昇はあっても買い場を吟味する必要がある。下値では3万5200-5300円が強いサポートとなっており、この水準が崩れると再び大きな調整局面に入る恐れがある。200日移動平均線も3万8500円台後半にあり、この水準も重要な抵抗として機能する可能性が高い。
S&P500の分析
S&P500は中期トレンドではまだ弱さが残るものの、短期トレンドについては底打ちの兆しが見え始め、上値を試す動きに転じてきている。特に昨日の日足チャートでは高値引けとなり、直近の上値抵抗ラインを上抜けたことで、当面の上昇期待が高まっている。しかし、上値には5800-5900ポイント、そして6000ポイント手前の3段階に渡って強い抵抗が控えており、これらの水準での利益確定売りには注意が必要だ。特に6000ポイント付近は歴史的に見ても重い抵抗となる可能性が高い。一方、下値では5600ポイント付近が重要なサポートとなっており、この水準を割り込むようであれば、再び株安トレンドに回帰する可能性が出てくる。今後1-2週間は上値トライの動きが期待できるが、主要な抵抗レベルでの値動きに注目する必要がある。PMIのサービス部門改善やトランプ大統領の関税政策緩和観測がリスク選好の追い風となっている。
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川合美智子氏外国為替ストラテジスト
旧東京銀行（現、三菱UFJ銀行）在勤の1980年より、テクニカル分析の第一人者、若林栄四氏の下でテクニカル分析を研究、習得する。同行退職後、1998年まで在日米銀などでカスタマー・ディーラーや外国為替ストラテジスト、資金為替部長を歴任。現在は外国為替ストラテジストとして、テクニカル分析に基づく為替相場レポートを発信中。各種メディアへの出演も多数。
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