「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
ドル円相場分析
現在の市況
- 先週金曜日の米雇用統計後に147円割れの場面あり
- 146.9円付近で下げ止まって反発を試している
- 日足チャートでは3本の移動平均線が下向き(弱気のパーフェクトオーダー)
- 中長期目線では円高基調が継続中
146.90円の重要性
この水準が複数の根拠で重要なサポートとなっている:
1. 147円の心理的節目に近い
2. 9月の戻り高値水準と一致
3. フィボナッチリトレースメント61.8%押しの水準
4. 波動的に1回目と同程度の下落幅が達成された地点
今後の注目レベル
- 下値:146.9円がサポートとして機能するか
- 下抜けた場合は145円が次のターゲット
- 上値:148.2円が当面の抵抗ゾーン
- 特に147.5-148.2円辺りが戻り売りポイントとして意識される
- 148.2円突破でダブルボトム形成による反発強化の可能性
今週の注目イベント
1. 米経済指標
- 3月12日:2月消費者物価指数(CPI)
- 3月13日:2月生産者物価指数(PPI)
- 注目点:インフレが5カ月連続で加速か鈍化か
2. 日銀関連
- 3月14日:2025年春闘の第1回回答集計結果
- 注目点:32年ぶりに6%超えの賃上げ要求が実現するか
- 高い賃上げ結果で日銀利上げ観測が強まる可能性
3. 貿易問題
- 3月12日:米国の鉄鋼・アルミニウム関税発効
今日の見通し
- 特に注目イベントがなく、大きな動きは出にくい
- 146.9円は底堅く推移する可能性
- 先週の大幅下落の反動で持ち直しの動きも
- 146.9-148.2円のレンジ内での推移が想定される
米CPIやPPI、春闘の結果を受けて方向感が出るか注目される。今週末に向けて重要な局面を迎えそうです。当面は146.9円サポート維持か下抜けかが焦点となります。
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『最新のドル/円相場を解説』
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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