執筆日時:2025年3月10日 14時10分
執筆者 :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人
※チャート:ドル/円-5分足 外為どっとコム「ネオチャート」
米失業率は4.1%へ悪化も、FRB議長発言で米ドルや株価は持ち直す
3月7日に発表された、米国の2月非農業部門雇用者数(NFP)は市場予想の16.0万人を下回る15.1万人となりました。内訳では、製造業は持ち直したほか、ヘルスケアが引き続き雇用を支えたものの、小売、レジャー・宿泊、派遣サービスの鈍化が雇用を抑制しました。注目された政府部門も4.4万人から1.1万人へ伸びが鈍化しています。また、家計調査の雇用者数も58.8万人減少したほか、失業率は4.0%から4.1%へ悪化し、時間給も前月比で0.3%の伸びに留まるなど、控え目な結果となりました。
トランプ政権が歳出削減を進める中で連邦職員の減少幅が今後拡大するとの思いもあって、労働市場に対する慎重な受け止め方が多かったようです。
各市場の反応
【為替市場】
米ドル/円は弱めの雇用統計を受けて146.944円まで売りが先行しました。ただ、引けにかけてはパウエルFRB議長が「金利調整を急ぐ必要はない」「不確実性の高まりにもかかわらず、米経済は好調」などと述べると、米10年債利回りが4.32%台まで戻す中で米ドル/円も148.20円レベルまで持ち直した。
【株式市場】
米国株式市場は、雇用拡大ペースの減速懸念やトランプ政権に対する不透明感から売りが先行したものの、パウエル議長の景気認識を受けて投資家マインドが持ち直し、引けにかけて上昇した。ダウ平均株価は222.64ドル高い42801.72ドル、S&P500は31.68p高い5770.20pで引けた。
【金市場】
金先物相場は横ばい。米雇用統計後には売り買いが交錯して明確な方向性は出なかったものの、世界経済への不透明感から一時2930ドル付近まで買いが先行した。ただ、その後は米ドル高を受けて2901ドル付近まで押し戻され、結局、前日比2.7ドル安い2909.10ドルで引けた。
※チャート:左上から横に日本N225、米国D30、米国S&P500、金スポット 外為どっとコム「株価指数・商品CFDチャート」
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米雇用統計の予想と戦略(先行記事へのリンク)
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