ドル円、米金利高で150円台が視野に…この後、米新規失業保険申請件数などに注目
欧米時間のドル/円予想レンジ：148.600-150.600円
東京市場のドル/円は、底堅い展開。序盤に148.70円前後へ弱含む場面もありましたが、実需のドル買いが入ると一時149.40円前後へ切り返しました。その後は149円台前半での推移が続いています。欧州市場では米長期金利の上昇を背景に149.90円台まで上値を切り上げました。
このところ、経済指標の冴えない結果が続いていることで米景気減速懸念が台頭しています。そうした中で、本日は米1月耐久財受注や米新規失業保険申請件数が発表されます。米景気減速懸念が一段と高まる結果になるとドル売りが強まる可能性があるため注目しましょう。なお、ドル/円が149円を割り込む展開になった場合は、引き続き148円台半ばが下値支持として機能するかにも注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、148円台半ばを下値支持に下げ渋る展開が続いています。また、RSIが30から上向いていることもあり50に向けて反発の可能性が出てきました。150円を突破した場合は10日線をターゲットにした値動きとなることも考えられそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
2/27（木）
21:00 メキシコ1月貿易収支
21:00 メキシコ1月失業率
21:30 ECB議事録
22:15 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
22:30 カナダ10-12月期経常収支
22:30 米10-12月期GDP・改定値
22:30 米10-12月期GDP個人消費・改定値
22:30 米10-12月期コアPCEデフレーター・改定値
22:30☆米1月耐久財受注
22:30☆米新規失業保険申請件数
23:15 シュミッド米カンザスシティ連銀総裁講演
24:00 米1月住宅販売保留指数
24:00 バーFRB副議長講演
25:45 ボウマンFRB理事講演
27:15 ハマック米クリーブランド連銀総裁講演
29:15 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
----- G20財務相・中央総裁会議
2/28（金）
08:30 日本2月東京都区部消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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