今週の注目通貨ペア・銘柄はこれだ！
■ ポンド/円 このチャートでは買えない・・・
先週は、水曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。先々週の後半に下落を演じたことから下値不安の大きな週初でしたが、月曜日は長い下ヒゲを伴って戻しました。火曜日も陽線で戻して事なきを得ましたが、水曜日以降は連続陰線の出現で再び売り込まれ、金曜日は小陽線ながらも安いレベルでの越週となっています。一本調子で売られるならともかく一度戻してからの下落ですので、しっかり取れている人は多くないかもしれませんね。
移動平均線は、3本とも下落しました。中期・長期の移動平均線がデッドクロスを形成、実体線も3本の移動平均線の下側に位置していますので、買い方にかなり厳しい状況となっています。MACDもゼロライン割れから下落を継続していて、買い方の楽観論を打ち砕きつつあります。
今週は、売り先行スタンスで臨みたいところです。対円の通貨ペアの中ではポンド円のチャートの悪さが際立っていて、円高局面を先導するのであればポンド円が急先鋒という形になる可能性が高いと考えます。12月上旬の安値も視野に入ってきていますし、値ごろ感からの押し目買いはワークしない前提で臨む必要があるように思います。売りでイン→下落局面でしっかり利食いというオペレーションで臨みたい感じがしています。
その他 通貨ペア・銘柄分析
■ ドル/円 チャートがカクカクしている・・・
先週は、火曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。週間を通じた上下の値幅は3円を超え、値動きとしては小さなものではありません。ただ、唐突に出現した水曜日の陰線と木曜日の続落をうまく捉えられるかどうかが全てで、安いところを叩いてしまうと金曜日の陽線の餌食になってしまう展開でした。見た目以上に難しい相場という印象ですが、皆さんの戦績はいかがでしょうか。
今週は、少し様子を見るよりなさそうです。先週水曜日・木曜日の下落は買い方の楽観論を阻止するのに十分な役割を果たしていますが、とは言え長期の移動平均線が上昇基調を継続している以上、大きな下落を期待するのも無理があると思います。唯一、先週の安値を切ってくる場面があれば短期的には売りでインできると考えてよいような気はしています。
■ ユーロ/円 上値の重い展開が待ち受けているか・・・
先週は、水曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。週初から下落して下値不安の大きさを見せつけましたが火曜日の陽線で跳ね返して元の木阿弥、大丈夫なのかと思えば水曜日以降は陰線の連続出現と、完全に買い方を翻弄する動きとなりました。続いて下値不安の大きかった金曜日は陽線で戻して、相場の先行きは不透明極まりないものとなっています。
今週は、気持ち売りスタンスで臨みたいところですが、売りでインするにも少し厳しい条件を付けておきたいところですね。先週水曜日・木曜日の陰線を埋めるような形になれば見送り、先週の安値を切ってくるような局面があればそこはすかさず売りでインできるタイミングかもしれません。戻りは悠然と見送り、先週の安値割れを狙って売りでインが正解のような気がします。
■ オージー/円 上値の重さが目立ち始めた・・・
先週は、火曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。チャートの形状は他の対円の通貨ペアと概ね同様で、週初から戻したものの実体線が中期の移動平均線に跳ね返され、週末にかけて安値を模索する動きとなっています。華々しい動きではありませんが上値の重さを否定する材料もなく、買い方にとってやや苦しい状況のまま時間が経過していますね。
今週は、少し様子を見てみたい感じがしますが、あまりの上値の重さに買いを選択する余地はなさそうですね。どちらかと言うと、先週の安値を切ってくるような局面があれば（他の対円の通貨ペアと同様）短期的には売りでインできる可能性は高いと考えてよいのではないでしょうか。ボリンジャーバンドの幅は狭いままでボラティリティも高まりませんが、積極的に買いを選択する理由は見当たらないと考えます。
■ ユーロ/ドル 下がりそうで下がらない・・・
先週は、月曜日に安値を付け、水曜日に高値を付ける展開でした。先々週の引け味が悪かったことから下値不安の大きな週初でしたが、月曜日は下ヒゲを伴って戻し、火曜日以降も取引価格帯自体を上方に引き上げての推移が続いています。大きく値を戻す展開を実現したわけではありませんが、売り込まれなかったこと自体を多少評価の対象としてもよいのではないでしょうか。
今週は、少し様子を見てみたい感じがします。チャート的には、先週火曜日の胴体部分がポイントとなりそうですので、ここを切ってくるようであれば売りでインできるかもしれません。ただ、逆に実体線が持ち上げられ、終値ベースで中期の移動平均線を超えてくるようであれば売りの目は一旦放棄すべきかもしれませんね。狭いレンジ形成が続いていますので決め打ち厳禁、じっくりと値動きを見極めたい感じがしています。
■ 米国SP00 久々に上値追いの期待が膨らむか・・・
先週は、安いところから切り返してきました。先々週の引け味が悪かったことで下値不安の尽きない週初を何とか乗り越え、週末にかけてよく戻したという評価が可能ではないでしょうか。MACDもゴールデンクロスを形成、短期の移動平均線も上昇基調に舵取りを変えてきていて、実体線が値持ちすれば時間の経過がチャートの改善に寄与する可能性が高まっていると考えられます。
今週は、気持ち強気で臨んでみたい感じがしています。上値の切り下げがやや気になりますが、先週の反発の動きそのものに対する評価を行いたいところです。キーは昨年12月18日の陰線ではないでしょうか。この胴体部分を越えてくるようであれば戻り高値更新への期待が高まります。目先はそういった状況に持ち込めるかどうかを試す動きになるような気がします。
今週のチャートリーディング ～相場の強さ～
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、株式会社チャートリーディングならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。
