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大口投資家の動向は?「ドル円半年ぶり高値へ上昇 円ネットショート増加」【最新IMMポジション】2025/1/14

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート増加

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート小幅に減少

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート増加】
1月7日時点で円のポジションは、ドルに対して約2.0万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが積み増され、ロングが取り崩されたことから、ネットショートは前週から約1.2万枚増加。
期間中のドル/円相場は、堅調な米経済指標を支えに、昨年7月半ば以来となる158.40円台まで上昇。
米連邦準備制度理事会(FRB)による年内追加利下げの織り込みが低下する中、日銀の追加利上げ観測が後ずれしており、投機筋は円先安観を一層強めたようだ。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットショート小幅に減少】

1月7日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約6.4万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートの取り崩し度合いが大きかったことで、ネットショートは前週から約0.5万枚減少。
期間中のユーロ/ドル相場は、トランプ次期米大統領の関税政策への警戒感や欧州中銀(ECB)の追加利下げ観測などにより、2022年11月以来となる1.0224ドル前後まで下落。その後はドイツの消費者物価指数(CPI)が予想以上に加速していたこともあり、一時1.043ドル台へと反発した。
ECBの年内利下げ観測がやや上方修正されてユーロが買い戻されたものの、引き続き投機筋はユーロ先安観を維持しているようだ。


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IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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