ドル/円、158円台へ定着なるか…上昇のカギは米長期金利
欧米時間のドル/円予想レンジ:156.800-159.000円
東京市場のドル/円は、底堅い展開。仲値公示の前後でドルが買われると157.95円前後の高値を付けました。その後、加藤財務相による円安けん制発言を受けて157.51円前後まで小緩む場面もありましたが、日本株高などを背景に下値は堅く欧州市場には157.90円台まで持ち直しています。
<加藤財務相>
・足元で一方的、急激な動きみられる
・為替市場の動きを憂慮しており、行き過ぎた動きには適切に対応
・日銀は引き続き適切な対応をしていただけると思う
欧州勢はクリスマス休暇が明けて本日から市場に戻ってきます。しかし、今夜は重要イベントの予定はありません。そのため、ドル/円が158円台へ上昇できるかは米長期金利がカギとなりそうです。なお、158円台の上値を試す展開となった場合は再び本邦政府による円安けん制が入る可能性もあるため注意しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、前日は終値でわずかに158円を突破しました。本日、明確に158円台へ上昇するようだと来週は160円を視野にさらに勢いを強めていく可能性がありそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/27(金)
22:30 米11月卸売在庫
27:00 EIA週間原油在庫統計
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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