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【見通し】ロンドン為替見通し=欧州主要国はボクシンデーで米国待ち、リラはトルコ利下げ幅に注目

本日は英国や独仏スイスなどがボクシンデーで引き続き休場であり、ニューヨーク勢が参入してくる欧州午後まで欧州通貨は動意の鈍さが続きそうだ。NY序盤には、米国で週間の失業保険データが発表される。結果を受けて祝日明けの米債市場が反応するようだと、流動性が薄いなかでユーロやポンドも対ドルで上下させられるだろう。

 その他、動意付く可能性がある通貨はトルコリラか。本日は東京時間20時にトルコ中銀が政策金利を公表する。市場は2023年2月以来の利下げを確実視しているが、引き下げ幅については金融政策委員会(MPC)内でも意見が分かれるとの見方だ。現行50.00%の主要政策金利は、48.50%から最大で47.50%まで引き下げが予想されている。

 現状、47.50%に利下げ予想が優勢に傾きつつある。直近のデータによればトルコのインフレ率は47%程度であり、2.5%の引き下げ幅であっても実質金利プラスは僅かに維持されることにはなる。とはいえ、インフレ抑制圧力の弱まりは避けられず、利下げ幅が大きめであればあるほどリラの買いづらさに繋がるだろう。

 トルコ中銀声明にも目を向けておきたい。予想通り利下げが決定された場合、これまでの制限的なスタンスを捨てたのか、または一時的なものなのかを見極めることになる。また、ドルリラのリラ安基調が続くことについて、金融当局の為替への見解が注目されるだろう。

想定レンジ上限
・ユーロドル、12月20日高値1.0448ドル
・リラ円、11月15日高値4.55円

想定レンジ下限
・ユーロドル、11月22日安値(年初来安値)1.0335ドル
・リラ円、12月17・18日安値4.37円


(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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