ドル円は下値リスクへの警戒継続【外為マーケットビュー】
配信期間:公開日から2週間
※原則隔週の配信となります。次回配信は1月7日 (予定)
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
動画の要約
現在の市場は円売りが優勢な展開となっています。これは、アメリカの製造業PMIが予想を下回ったものの、サービス業指標が良好だったことや、FRBの2.5%の利上げがほぼ市場に織り込まれている一方、日銀の年内利上げ観測が後退していることが背景にあります。
ドル円相場は152円台を回復し、上昇トレンドを形成しています。155円台後半に重要な上値抵抗があり、これを超えて156円台に到達すれば、次のターゲットとして158円が視野に入ってきます。ただし、152円を割り込むと下値リスクが高まる展開となる可能性があります。
ユーロ円は162円台まで上昇していますが、163円付近に強い上値抵抗があります。160円が重要なサポートラインとなっており、これを割り込むと売りが加速する可能性があります。特に156円を割り込むと、大きな下落リスクが生じます。
豪ドル円については、100円付近に重要な節目があり、これが大きな壁となっています。96円を割り込むと下値リスクが増大する展開となるため、注意が必要です。当面の重要なサポートラインは97円となっています。
今後のトレード戦略としては、クロス円の押し目買いが有効とされていますが、利益確定は着実に行うべきでしょう。重要なサポートラインを割り込んだ際は、速やかな撤退が賢明です。当面は円売りの流れが継続する見込みですが、各通貨ペアの重要な価格水準を意識しながらのトレードが推奨されます。
なお、今週はFOMCと日銀金融政策決定会合があり、これらの結果や今後の雇用統計などの経済指標を注視する必要があります。これらのイベントにより、相場の方向性が大きく変わる可能性もあることに留意が必要です。
目次
00:00 相場の振り返り
01:19 ドル円分析
07:10 ユーロ円分析
11:50 豪ドル円分析
日経平均は押し目買い推奨だが、もみ合いが続く可能性も… 12月17日(火)川合美智子 CFD #外為ドキッ
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外国為替ストラテジスト
旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より、テクニカル分析の第一人者、若林栄四氏の下でテクニカル分析を研究、習得する。同行退職後、1998年まで在日米銀などでカスタマー・ディーラーや外国為替ストラテジスト、資金為替部長を歴任。現在は外国為替ストラテジストとして、テクニカル分析に基づく為替相場レポートを発信中。各種メディアへの出演も多数。
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