10日の日経平均は続伸。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり702/値下がり874。日経平均は3桁の上昇となったが、プライムでは値下がり銘柄の方が多かった。東京エレクトロンやディスコなど半導体株の一角が大幅上昇。ソニーGが商いを伴って4%台の上昇となった。中国の景気対策期待が高まり、安川電機、ファナック、資生堂などが関連銘柄として物色された。業務提携に関するリリースが好感された新都HDが急伸。決算を材料にアールプランナーや学情が値を飛ばした。
一方、三菱重工やIHIなど防衛関連が軟調。日立や任天堂などグロース株の一角が売りに押された。米長期金利は上昇したが、三菱UFJ、東京海上、第一生命など金融株は弱かった。公募・売り出しを発表した幸楽苑が15.7%安と暴落。ワークマン、しまむら、ウェルシア、ノジマなど、小売株が全般軟調となった。
日経平均は続伸。前場は失速感が強かったが、後場は落ち着いた動きが続いた。現状では39000円~39500円レベルが居心地の良い水準に見える。米国ではあす11日に11月の消費者物価指数(CPI)が発表される。先週の米11月雇用統計が強くも弱くもない結果となったことで、FRBは前回に続いて12月FOMCでも利下げを実施するとの期待が高まってはいる。ただ、CPIがすこぶる強い結果となった場合には、市場が12月の利下げ見送りを強く意識する可能性はある。米CPIの発表を前に、あすの日本株は様子見ムードが強まるだろう。CPIを無難に消化できれば米国主導で上を試す展開も期待できるだけに、材料待ちの中でも水準を切り上げることができるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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