【週間イベント】
4地域の今後１週間のスケジュールをお届けします。
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所 研究員 宇栄原宗平
目次
▼北米（米国・カナダ）
米CPIは伸び加速？米利下げ観測に影響は
▼欧州（ユーロ圏・英国）
ECB、25bp利下げは確実？利下げペースはどうなる
▼アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）
日銀の利上げを巡り日銀短観に注目
▼新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）
メキシコ中銀の利下げはCPI次第か
北米（米国・カナダ）
重要イベント
12/11☆米11月消費者物価指数
12/11☆カナダ中銀政策金利
12/12☆米11月生産者物価指数
12/12☆米新規失業保険申請件数
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
米先物金利市場における12月連邦公開市場委員会（FOMC）での25bp（0.25％ポイント）利下げの織り込みは7割程度となっています。米11月雇用統計後の最重要指標となる米11月消費者物価指数（CPI）の結果が市場の利下げ観測に影響を及ぼすか注目が集まります。他方で、カナダ中銀は25bpと50bp利下げの見方が五分五分となっています。
北米のイベント
欧州（ユーロ圏・英国）
重要イベント
12/9◎ユーロ圏財務相会合
12/10◎EU財務相理事会
12/12☆英10月GDP
12/12◎英10月鉱工業生産
12/12☆ECB政策金利
12/12☆ラガルドECB総裁記者会見
12/13◎ユーロ圏10月鉱工業生産
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
12日の欧州中銀（ECB）理事会では25bp利下げが確実視されています。また、市場の一部には来年1月会合では50bp利下げを行うとの予想もあるようです。今後の利下げペースを探る上でラガルドECB総裁の記者会見に関心が寄せられます。
欧州のイベント
アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）
重要イベント
12/9◎日本10月経常収支
12/9◎日本10月貿易収支
12/9☆中国11月消費者物価指数
12/9◎中国11月生産者物価指数
12/10◎中国11月貿易収支
12/10☆RBA政策金利
12/12☆豪11月雇用統計
12/13☆日本10-12月期日銀短観
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
5日に中村日銀審議委員は「年内に利上げするかはこれから出る日銀短観などのデータをよく見て判断したい」と述べました。OIS市場における12月日銀会合での25bp利上げの織り込みは4割ほどとなっており、13日の日本10-12月期日銀短観の結果が材料視される可能性があります。12日の豪中銀（RBA）理事会については政策金利を据え置くと市場で予想されています。
アジア・オセアニアのイベント
新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）
重要イベント
12/9◎メキシコ11月消費者物価指数
12/10◎トルコ10月失業率
12/10◎トルコ10月鉱工業生産
12/10◎南ア11月生産者物価指数
12/11◎南ア11月消費者物価指数
12/11◎南ア10月小売売上高
12/12◎トルコ10月経常収支
12/12◎メキシコ10月鉱工業生産
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
25bp利下げを決定した11月のメキシコ中銀理事会の議事録で「物価上昇率鈍化を背景に追加利下げを視野に入れつつも、拙速な行動は慎みたい」との認識が示されました。12月会合での利下げを巡り9日の11月CPIの結果が重要視されます。
新興国のイベント
お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
