読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

2024/12/5【FX ドル円予想】円売り環境になりにくい?その背景は…|米雇用統計&CPIが米利下げの行方を決める 今井雅人氏 #外為ドキッ

 

植田日銀総裁の発言、円安への対応で利上げを実施する可能性も【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/12/5

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:31 植田日銀総裁の発言:円安リスクへの警戒感
2:38 米雇用統計とFOMCへの影響
3:30 ドル円・ユーロドルの見通し

動画要約・まとめ

植田日銀総裁の金融政策に関する発言

先週末、日本経済新聞に掲載された植田日銀総裁のインタビューにおいて、経済指標が想定通りの結果となっていることから、早期利上げの可能性が示唆されました。これを受けて円高が進行しましたが、植田総裁は、今後のトランプ政権の経済政策を含めたアメリカの経済状況や、日本の春闘の結果を見極めて判断したいと述べています。トランプ大統領の就任まではまだ1か月以上あり、春闘は3月から4月に行われることから、実質的には来年以降の検討事項となります。

円安リスクへの警戒感

為替市場では一時150円を割り込む場面がありましたが、現在は150円前後で推移しています。植田総裁は特筆すべき発言として、さらなる円安進行はリスクとなる可能性があり、何らかの対応が必要になるかもしれないと言及しました。日銀が為替相場についてコメントすることは異例であり、円安が物価に与える影響を懸念していることが窺えます。為替介入は政府の所管ですが、日銀として取り得る円安への対応は利上げとなります。このような発言を受け、今後は円売り一辺倒の環境にはなりにくいと考えられます。

米雇用統計とFOMCへの影響

明日発表される米国の雇用統計は、12月18日のFOMC(今年最後の開催)に向けて重要な指標となります。現在、利上げ観測が7割程度ある中、雇用統計とCPIの結果が政策決定の鍵を握ると見られています。11月分の予想は、失業率4.2%、非農業部門就業者数20万人増、平均時給は前月比0.3%増となっており、この予想との比較で18日の会合に向けた市場の思惑が形成されることが予想されます。

為替相場の今後の展望

ユーロドルについては、基本的に下落トレンドを予想していますが、IMMのショートポジション積み上がりを考慮すると、一時的な戻り局面も想定されます。クロス円については、ドル円相場の方向感の欠如により不安定な展開となっています。ドル円が148円を割り込むには新たな材料が必要であり、同様に155円への上昇にも追加材料が必要となる状況です。

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。