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【見通し】株式明日の戦略-反落も下げ幅は縮小、エヌビディアの決算が大きな注目を集める

20日の日経平均は反落。終値は62円安の38352円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり600/値下がり997。上方修正、増配、大規模な自己株取得が好感されたSOMPOが11.4%高。上場来高値を更新した。KADOKAWAは前日からの買収観測を材料とした買いが続き、ストップ高となる場面もあった。エリオット・マネジメントの大株主浮上が判明した東京ガスが急騰。三井E&SやIHIなど重厚長大型の銘柄に資金が向かった。

 一方、東京海上とMS&ADが決算を材料に大幅安。ウクライナとロシアの地政学リスクの高まりを受けて米長期金利が低下しており、三菱UFJや三井住友など銀行株が弱かった。米金利低下で円安(ドル高)が一服することへの警戒から、トヨタやホンダなど自動車株が全般軟調。売り出しを発表した東テクが急落した。

 日経平均は反落。ただ、後場には下げ幅を縮めており、引け味は悪くなかった。前引け時点では下げていたアドバンテストがプラス転換して高値引けとなっており、エヌビディアの決算に対する期待買いが入ったと考えられる。あすはエヌビディアの時間外の反応の影響を大きく受けることになるだろう。半導体株はアドバンテストの動きは良いが、全体としては足元の基調は強くない。東京エレクトロンは下値模索が続いており、レーザーテックは直近で年初来安値を更新している。これら弱い部類に入る半導体株の動きが変わってくるかどうかに注目しておきたい。売買代金上位の常連銘柄でもあるだけに、どちらかに底打ち感が出てくるだけでも日本株全体にプラスの影響が期待できる。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ