個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。
作成日時:2024年11月20日15時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー
先週の金曜日からドル/円の調整が急速に入りましたが、この調整は昨日で終わったのかもしれません。
バイデン政権はウクライナ向けに配備した長距離ミサイルの使用許可を出しました。この報道がされたのは昨日ですが、すでに先週の金曜日から漏れていたのでしょう。
ウクライナ側は早速使い始めているようですが、金融市場はロシアとの戦争激化が再加速する恐れを織り込んで円買いで反応していたのかもしれません。
金曜のNY時間にポジション調整に加えて、これらのインサイダー情報が出回った影響だと思っています。
バイデン政権も残り2ヶ月で終了ということから、やることだけやっておきたい狙いがあるのかもしれません。(米国製のミサイルがロシアへどこまで通用するか等、ミサイルのテスト運用をしたいのかもしれません)
よって、個人的にはこの状況は長くは続かないと考えております。
現在のドル/円はバイ・ザ・ルーマーとなっており、上昇トレンドに回帰しようとしています。
ドル/円、154円台前半から入りたい
出所:TradingView
ドル/円4時間足です、上記のファンダメンタルズを元にチャート分析をしていきましょう。
ドル/円は並行チャネルレンジ内で推移しており、再び上昇が開始しそうな形状です。
押し目を拾うならば、154円台前半から中盤でしょうか?
タイミングよくちょっとした悪材料で下落する場合、チャネルレンジの下限ラインからの押し目買いも良いでしょう。目先ターゲットはチャネルレンジ上限ラインになりますが、月内に158円までの上値余地があるようにも見えます。
154-158円レンジを想定して買い回転のトレードを繰り返したいと思います。
仮に大きく反落する場合は、下値の目処はSMA200(橙)を意識しておきます。
現在は152円で推移していますが、時間の経過とともに切り上がってきますので、週後半は152-152.50円で推移する可能性が高いでしょう。
ここを割り込む場合はシナリオが崩れますので撤退しますが、深く押し目が入った場合の限界値はここに定めておこうと思います。
ユーロ/ドルの戻りは間も無く?RCIが示唆
出所:TradingView
続いて、ユーロ/ドル4時間足です。
同じくドルの調整が入りました。1.05ドルを一瞬ブレイクしましたが、そこから100pips以上の上昇となりました。
反転しそうな形状ですが、個人的には戻り売り戦略継続です。
理由としては、RCIの形状的に反転失敗パターンになりつつあるからです。反転に時間がかかりすぎており、RCI52(橙)が-80ラインを突破、RCI26(水色)が+80ラインを突破、それでも上昇しない場合は、経験上、反落のカウンターが入りやすいです。
ですので、あと半日ぐらい様子を見て上値を伸ばさないのであれば、再度安値方向に向かって下落する可能性があると考えます。
戻り売りの目安としては、EMA62(ピンク)をバックにショートしていきたいと考えております。
現在、ユーロ/ドルのショートポジションを持っておりますが、この戻りでもう1ポジション追加する考えです。RCIの反転上昇失敗パターンは結構使えるので、参考にしてください。
【ひろぴー氏出演動画】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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