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大口投資家の動向は?「ドル円 トランプ・トレードで大荒れ 円ネットショート大幅増 」【最新IMMポジション】2024/11/18

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート4週連続で大幅に増加

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート減少

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート増加】
11月12日時点で円のポジションは、ドルに対して約6.5万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に積み増されたことで、ネットショートは前週から約2.1万枚増加。
期間中のドル/円相場は、トランプ氏の米大統領選勝利を受けて、トランプ・トレードが加速し一時、約3カ月半ぶりとなる154.92円前後まで上昇した。
トランプ氏の掲げる政策が実現すると米国のインフレが再燃して日米金利差が再び拡大するとの見方から、投機筋は円売りポジションを拡大させたようだ。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットショート減少】

11月12日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約0.7万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に取り崩されたことで、ネットショートは前週から約1.4万枚減少した。
期間中のユーロ/ドルは、ドイツの政局不安やトランプ次期米大統領の掲げる政策がユーロ圏へ与える悪影響が意識されたことで、一時、 約1年ぶりとなる1.059ドル台まで下落した。
ユーロ圏を巡る経済、政治の不透明感は拭えないが、約1年ぶりの水準まで下落したことで、投機筋はユーロ売りポジションの一部を手仕舞ったようだ。


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IMMポジション


「為替チャート|ドル/円(USDJPY)|60分足」はこちら

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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