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ドル円、154円台へ回復する展開…トランプ米次期政権の人事を巡る報道に注目(NY市場の見通し)2024/11/12 #外為ドキッ

 

ドル円、154円台へ回復する展開…トランプ米次期政権の人事を巡る報道に注目

欧米時間のドル/円予想レンジ:153.000-155.000円

東京市場のドル/円は、154円台回復後に失速。序盤はドル買い主導で154.06円前後の高値を付ける展開となりました。しかし、トランプ米次期政権の人事に関する報道を受けて米中関係悪化懸念が強まるとリスク回避の円買いに傾きました。午後には153.40円前後まで下落する場面もありました。その後、欧州時間では米長期金利が上昇したことで154円台へ切り返しています。

トランプ次期米大統領が対中強硬派のルビオ上院議員を国務長官に指名するとの見通しが伝わったことなどから、市場では米中関係がさらに悪化するとの見方が広がっています。引き続きトランプ政権の人事を巡る報道が注目されます。他方で、今夜は複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演が予定されています。12月会合では政策金利を据え置くとの見方がくすぶっています。金融政策を巡る発言にも注目が集まるでしょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、前日から高値安値を切り上げ一時154円台へ上昇するなど上値を模索する展開となっています。154円台へ定着する動きとなれば先週高値154.71円前後、155.00円の心理的節目を試す展開となりそうです。失速したとしても10日線(153.00円付近)が下値支持として意識され底堅い推移が続きそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

11/12(火)
19:00☆独11月ZEW景況感調査
19:00 ユーロ圏11月ZEW景況感調査
22:30 カナダ9月住宅建設許可件数
23:00 チポローネECB専務理事講演
24:00 ウォラーFRB理事講演
24:15 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
28:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演

11/13(水)
07:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
07:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
09:30☆豪7—9月期賃金指数
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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