ドル円、一時153円台半ばへ下落…FOMCを前にした持ち高調整か
欧米時間のドル/円予想レンジ:153.100-155.400円
東京市場のドル/円は、一時154円を割り込む展開。米大統領選でトランプ氏が勝利したことによるドル買いで序盤に154.71円前後と7月30日以来の高値を付けました。ただ、その後は高値警戒感がくすぶる中で持ち高調整のドル売りが入ったと見られ、欧州市場には153.65円前後まで弱含みました。
今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)では25bp(0.25%ポイント)の利下げが確実視されています。そのため、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見が焦点になるでしょう。今後の利下げペースに関する議長の発言に注目が集まりそうです。また、トランプ次期米大統領は「金利や金融政策について大統領が何らかの発言権を持つべきだ」と述べています。こうしたことから記者会見では選挙結果が今後の金融政策にどのような影響が及ぶかなどの質問が出ると見られ、パウエル議長の回答が注目されます。FOMCを受けてドル/円が心理的節目の155.00円を上抜けるかどうかも見どころとなりそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10月高値153.80円台を突破したことで上値模索の展開となっています。目先は心理的節目の155.00円が上値メドとして意識されています。仮に伸び悩んだとしても10日線(153.00円付近)を下値支持に上昇基調が続きやすいと見れます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
11/7(木)
19:00 ユーロ圏9月小売売上高
19:45 エルダーソンECB専務理事講演
21:00 メキシコ10月消費者物価指数
21:00☆BOE政策金利
21:00☆BOE議事録
21:00☆BOE金融政策報告書
21:00 エスクリバ・スペイン中銀総裁講演
21:00 クノット・オランダ中銀総裁講演
21:30☆ベイリーBOE総裁記者会見
22:30☆米新規失業保険申請件数
22:30 レーンECB専務理事講演
24:00 米9月卸売売上高
28:00☆FOMC政策金利
28:30☆パウエルFRB議長記者会見
29:00 米9月消費者信用残高
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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