ドル高傾向の一服感、底打ちを示唆か【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2024/10/31
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:35 ポジション動向の変化
1:42 足元の重要イベント:日銀会合・米雇用統計
2:34 米大統領選の展望
3:28 【PR】「外為どっとカレー」プレゼントキャンペーン
3:49 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画要約・まとめ
ポジション動向の変化
ドル円ポジション
- ドルショートポジションが大幅減少
- 数万枚から大きく減少
- 調整局面の兆候
ユーロドルポジション
- 大きな転換点:ユーロロングからユーロショートへ
- 約4万枚の変化
- 1.12台から1.07台への下落後の底打ち示唆か
足元の重要イベント
本日の日銀会合
- 政治的混乱の影響で大きな動きは期待薄
明日の米雇用統計
予想値:
- 失業率:4.1%
- 非農業部門就業者数:10.8万人増
- 平均時給:前月比0.3%
重要性:
- 前回の予想超えによるドル高の経験
- 利下げ期待への影響が大きい
来週の米大統領選挙
ハリス氏当選の場合
- 市場への大きな影響は限定的
- 現状路線の継続
トランプ氏当選の場合
予想される影響:
1. 減税政策
- 株価上昇の可能性
- ドル高要因
2. 為替政策
- 日本の円安への批判
- 介入リスク
トレード戦略
短期的アプローチ
- ドル高傾向の一服感
- オシレーター系指標も底打ちを示唆
大統領選挙への対応
1. 選挙直後のポジション保有は回避
2. 1-2日の市場反応を観察
3. その後の方向性を見極めてポジション構築
注意点
1. 雇用統計の予想との乖離
2. 政治イベントによる急激な相場変動
3. トランプ氏の為替政策への懸念
結論
市場はポジション調整の段階に入っており、特にユーロドルのポジション転換は注目に値します。今後の重要イベント、特に米雇用統計と大統領選挙の結果が市場の方向性を決定する可能性が高いため、慎重なポジション運営が求められます。大統領選挙後は市場の反応を見極めてから行動を決定することが賢明な戦略となります。
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今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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