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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「仏・英財政問題が引き続きユーロやポンドの重し」ハロンズ FX 2024/10/20

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年10月18日 12時40分

仏・英財政問題が引き続きユーロやポンドの重し

ユーロ/円・ポンド/円、後半に明暗分かれる

ユーロ/円、ポンド/円は中銀の利下げを巡る期待感の強弱が明暗を分ける格好になりました。ユーロ/円は、予想通りECB理事会で0.25%の利下げに踏み切った場面で、材料出尽くし感から買い戻しが入る場面はあったものの、ラガルドECB総裁が「経済は予想よりもやや弱い」との認識を示すと、161.843円まで下げました。その後は下げ渋ったものの、12月理事会での利下げ期待もあり、上値の重い展開が続きました。かたやポンド/円は、英国のインフレ鈍化から193.696円まで下落しましたが、インフレ減速が一時的な要因による可能性が意識されて、その後は195.60円付近へ戻しました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX実践解説、祝:ドル円150円回復「強い米経済指標」(2024年10月17日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ECB、英中銀を巡る判断に差

ECB理事会では、「特定の金利の道筋をあらかじめ確約することはせず、引き続きデータに依存し、会合ごとにアプローチしていく」との従来からの姿勢が維持されましたが、12月理事会での連続利下げ観測もじわりと広がっています。しかも、OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)金利は、12月会合における50bpの利下げを織り込む動きが5割近くまで上昇しており、利下げペース加速が意識されています。また、フランスの財政再建が難航しそうなことも考えあわせると、ユーロは抑制された状態が続きそうです。

ポンドについては、英インフレ低下を受けてベイリー英中銀総裁がどのような認識を示すのか着目されます。ただ、今回のインフレ鈍化は航空運賃の下落など一時的要因が重なった部分もあって、中銀が利下げペースを加速させる材料となるか微妙です。賃金の伸びやサービス分野のインフレ率がまだかなり高いため、ベイリー総裁も利下げペース拡大を想起させるような発言は控えるのではないかと、考えています。企業景況感の改善が続けば、直近の下落の反動から買い戻しが優勢になっても不思議はありません。もっとも、今月末に発表される英国予算案への警戒は燻り、上値も限られると見ています。

ポンド/円、198円トライを期待(テクニカル分析)

ユーロ/円は日足一目均衡表の雲の中で200日移動平均線に頭を抑えられる形が続いています。このレベルでの推移が続けば、これまで支持線だった21日移動平均線の支持力も損なわれる危険があり、上値の重さが意識されやすそうです。161.702円(執筆時点)の21日線を割り込んだ場合、159.375円の日足一目均衡表・基準線を試す可能性を想定しておいても良いのではないでしょうか。

また、ポンド/円は、200日線や日足一目均衡表・雲上限を上回って推移している点で、底堅さが維持されていると感じます。短期上昇チャネルの上限付近となる198.00円トライが意識されます。ただし、付近を200日線が推移する193.50円を明確に下回れば、192.00円付近へ下げて、反発力を蓄えることになるのではないかと見ています。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:159.500-164.500

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:192.000-198.000

10/21 週のイベント:

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一言コメント

時事通信が実施した世論調査で、石破内閣の発足後初の支持率は28.0%と、2000年以降で最低となった。ただ、不支持は30.1%と岸田内閣の最後の調査での57.5%からは大きく改善しており、有権者が石破政権をまだ測りかねている様子が窺えます。

 
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