豪ドル/円今日の見通し「中東情勢が緊迫化　米雇用統計にも注目」2024/10/4

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は大幅続伸。終値は前営業日比+3.61ドルの1バレル=73.71ドル（10月3日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら＞

・10月1日に発表された豪8月小売売上高は前月比+0.7%と市場予想（+0.4%）を上回った。

・9月25日に発表された豪8月消費者物価指数（CPI）は前年比+2.7%となり、市場の予想通り前月（+3.5%）から鈍化した。7月31日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+3.8%となり、市場予想通りに前四半期（+3.6%）から加速した。

・9月24日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。その後ブロック総裁は「今回は利上げをまったく検討しなかった」ことを明らかにした。

・9月19日発表の豪8月雇用統計は、雇用者数が4.75万人の増加と市場予想（2.60万人増）を上回った。また失業率と労働参加率はそれぞれ市場予想通り4.2％、67.1%とともに前回から横ばいだった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

中東情勢が緊迫化　米雇用統計にも注目

昨日は中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が大幅に上昇し、1カ月ぶりに1バレル＝73ドル台に乗せた。しかし、地政学リスクの高まりは資源国通貨である豪ドルにとってはマイナス要因のため、原油価格の上昇が豪ドル買いの要因にはならなかった。先日のイランによるミサイル攻撃に対して、イスラエルが近々報復攻撃を行うと市場は警戒している。引き続き中東情勢の行方には注意しておきたい。
また、本日は米9月雇用統計が発表される。11月の米連邦公開市場委員会（FOMC）での利下げ幅を巡り、市場の関心が集まっている。豪ドル/円は米ドル/円の動きに連動することが多いため、米9月雇用統計の結果を受けた米ドル/円の動きに注目したい。ただ、前述の中東情勢への警戒感もある。豪ドルはリスクセンチメントに敏感な通貨であることから、たとえ米ドル/円が上昇したとしても、豪ドル/円の上昇幅は小幅になる可能性があることは留意しておきたい。

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
21:30 米9月雇用統計

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。1時に豪ドル/円のRSI、豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドとRSIでシグナルが点灯

【情報提供：外為どっとコム】

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