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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「株価の底堅さ続けば一段高を期待」ハロンズ FX 2024/9/22

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年9月20日 17時30分

株価の底堅さ続けば一段高を期待

ユーロ/円・ポンド/円は下押し回避で上昇

ユーロ/円・ポンド/円は上昇。米FOMCが悲観的な内容とならずリスク資産が全体的に底堅く推移したほか、日銀のタカ派姿勢が鳴りを潜め、ユーロ/円は160.441円、ポンド/円は191.338円まで戻しました。ポンド/円は、金利据え置きを決めた英中銀の金融政策委員会で、利下げ支持が予想に反して1名に留まり慎重な利下げサイクルが続くとの見方もサポート材料になりました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX実践解説、ドル円が急騰、FOMC通過で相場はどう変わるか(2024年9月19日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ポンドは相対的に強いままの可能性も

ドイツのZEW景況感は鈍化しドイツの経済成長への不確実性は残ったままですが、それ以外の国では比較的好調なため、ユーロ圏が直ちにマイナス成長に陥るとも考えにくいです。加えて、9月12日のECB理事会では利下げはデータ次第との立場が改めて示されており、10月追加利下げの確度は高まっていません。こうした状況はユーロを下支えしそうです。FOMC通過後の底堅い株価動向や日銀の利上げ期待後退から、ユーロ/円も短期的にはどこまで戻りを試せるのか注目されそうです。ただし、米国と中国との貿易摩擦が強まる中で株式市場が失速してくるようなら、ユーロ/円の上値が限られるかもしれません。

かたや英国で発表されたインフレ指標では、中銀の目標である2%を僅かに上回る2.2%に留まり、年内の追加利下げの余地は確認されました。ただし、サービスインフレが高止まりする中で、利下げペース加速はあくまでも緩やかに留まる見通しです。底堅い雇用情勢や景気の持ち直しもあって、主要国の中で利下げペースは最も遅いかもしれません。こうした点で、ポンドは相対的に他通貨よりも底堅い動きが期待できそうです。ポンド/円については、円の動向次第の部分はありますが、少し底堅さが増した感じはあります。

 

ポンド/円、200日線付近の動向注視(テクニカル分析)

ユーロ/円は、弱気の三角持ち合いのレジスタンスラインを抜けてきて、下方向の流れが緩和しています。日足の一目均衡表の雲の下限が162.00円付近から162.70円付近へ切り上がり上値抵抗が若干後退することも、ユーロ/円にとっては好材料となるかもしれません。とはいえ、フィボナッチファンの38.2%ラインが通過する161.00円~162.00円にかけては上昇の勢いが緩むのではないかと考えています。一方で、下方向は期間21日のボリンジャーバンドBB-2σラインが推移する155.183(19日時点)付近では下げ渋るのではないでしょうか。

ポンド/円もユーロ/円と同じようなチャート形状をしており、短期反発期待はあります。ただ、強弱判断に利用されることが多い200日移動平均線が192.346円(19日時点)で推移している点には注意したいです。同線を越えたとしても、9月上旬のように滞空時間が短くなることも考えられます。期間21日のボリンジャーバンド+2σ(193.726円、19日時点)では上昇の勢いが一巡するのではないかと考えています。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:155.000-162.000

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:187.000-194.000

9/23 週のイベント:

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一言コメント

9月18日に東京都心で最高気温が35℃以上となり、統計開始以来最も遅い猛暑日を記録したとのこと。1942年9月12日以来、82年ぶりの更新だそうです。今後も、記録更新が続きそうなため、10月までは夏と言ったイメージが定着する可能性もありそうで、そうなると、「中秋の名月」は「晩夏の名月」とか呼ばれるのでしょうか。

 
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