為替市場の新展開:円高トレンドの可能性【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2024/9/13
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:41 米国消費者物価指数(CPI)の発表と影響
1:19 FRBの利下げ見通しと日銀の金融政策姿勢
2:50 ドル円127円を視野に:円高進行の可能性と為替戦略の転換
5:01 スワップ狙いの戦略は終焉か:発想の転換地点へ
6:07 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画要約・まとめ
米国消費者物価指数(CPI)の発表と影響
アメリカの消費者物価指数が発表され、総合指数は年率2.5%増と予想を下回りました。一方、コア指数は予想通りの3.2%増となりました。スーパーコアは若干強めの結果でしたが、全体的にインフレは沈静化傾向にあることが確認されました。
FRBの利下げ見通しと日銀の金融政策姿勢
9月18日のFOMCでは0.25%の利下げが有力視されており、年内に計1%程度の利下げが行われる可能性が高まっています。これにより、アメリカの利下げサイクルが明確になってきました。
日本銀行の中川審議委員は、物価見通しが予想通りに達成されれば更なる利上げの可能性があると発言しました。これは日本と他国との、金利差が縮小していく時代に入ってきたということを示唆しています。
ドル円127円を視野に:円高進行の可能性と為替戦略の転換
金利差の縮小により、円安トレンドは終わりを迎えつつあります。今後は円高方向への動きが予想され、127円台までの下落も視野に入れる必要があります。FX取引においては、円売りだけでなく円買いのポジションも考慮すべき時期に来ています。
スワップ狙いの戦略は終焉か:発想の転換地点へ
メキシコペソ円のようなハイイールド通貨でのスワップ収益と値上がり益を狙う戦略は終焉を迎えつつあります。今後は円高リスクを考慮した戦略が求められます。
以上の分析から、為替市場は新たな局面に入りつつあり、投資家は従来の円安トレンドに基づく戦略から、円高を見据えた新たなアプローチへの転換が求められています。
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今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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