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【見通し】NY為替見通し=米雇用指標や株価をにらみ神経質な展開か

ドル円は昨日の米株安を背景としたリスク回避の動きを受けて軟調に推移。本日の日経平均の大幅安も重しとなり、欧州市場で144.76円まで下値を広げている。

 本日のNY市場でのドル円は、7月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数や株価の動向を見極めつつ、引き続き神経質な展開が予想される。

 米国では本日複数の指標が発表予定となっているが、その中でも最も注目されているのが、7月JOLTS求人件数だろう。市場予想は810.0万件と6月(818.4万件)からわずかに後退が見込まれている。

 先月パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がジャクソンホールで「労働市場のさらなる冷え込みを防ぐため『政策金利を引き下げる時が来た』」と表明したことで、市場の関心はこれまでのインフレから雇用に移っている。もちろん、6日に発表される8月米雇用統計が最大の関心事ではあるが、本日の指標も米雇用状況を推し量る上で重要である。予想のみならず5月の805.9万件をも下回るようだと、雇用統計への悲観的な見方につながりドル売り圧力が強まる可能性がある。

 ただ、一度荒れたドル円相場が落ち着くには時間がかかることが予想されるため、予想外に良好な結果が伝わるとドル円を買い戻す動きが活発化することもあり得る。そのほか、米国では7月貿易収支や米地区連銀経済報告(ベージュブック)などの発表も予定されている。

 また、昨日のドル円下落の一因となった米国株について、昨日下落した反動で自律反発を期待する声もあるが、戻りが鈍いようだと軟調地合いを引き継いで続落もあり得る。特にダウ平均については前週に連続で高値更新をしており、利益確定売りが出やすい面もありそうだ。米指標発表後の反応にも注目したい。

 そのほか、カナダではカナダ中銀(BOC)金融政策決定会合があり、市場では政策金利を0.25%引き下げて4.25%にすると見られている。利下げ自体はほぼ織り込み済みといった状況のため、声明で今後の利下げペースについて言及があるか注目されよう。


想定レンジ上限
・ドル円は21日移動平均線の146.10円。
・カナダドル円は日足一目均衡表・転換線107.64円を超えると、その上は節目の108.00円

想定レンジ下限
・ドル円は8月29日安値144.22円。
・カナダドル円は日足一目・基準線106.41円。割るとピボット・サポート2の105.94円

(川畑)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ