ドル円、雇用関連データが利下げペースを左右！？本番の米雇用統計は来週だが、関連データには注視
欧米時間のドル/円予想レンジ：143.500-145.200円
東京市場のドル/円は小幅高の展開。144.20円台までドル売り・円買いが先行したものの、米半導体大手エヌビディアの決算を受けた株安によるリスクオフの動きは限定的でした。午後には切り返しの動きを強め、144.86円前後まで反発する場面もありました。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
今夜は米新規失業保険申請件数が発表されます。米連邦準備制度理事会（FRB）は金融政策運営の軸足を「物価」から「雇用」へ移しています。9月の連邦公開市場委員会（FOMC）までに発表される雇用関連データによって、利下げ幅を25bp（0.25％ポイント）にするか、50bpにするかを判断すると考えられます。市場が最も関心を寄せるのは来週9月6日に発表される米8月雇用統計ですが、今夜の新規失業保険申請件数にも注目が集まりそうです。なお、市場予想は前週から横ばいの23.2万件となっています。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
8/29（木）
18:15 レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
18:30 南アフリカ7月生産者物価指数
21:00☆独8月消費者物価指数・速報値
21:30☆米4－6月期GDP・改定値
21:30 米4－6月期個人消費・改定値
21:30 米4－6月期コアPCEデフレーター・改定値
21:30 米7月卸売在庫
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 カナダ4－6月期経常収支
23:00 米7月住宅販売保留指数
25:00 ジョーダン・スイス中銀総裁、講演
26:00 米7年債入札（440億ドル）
26:00 ナーゲル独連銀総裁、講演
28:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
8/30（金）
07:45 NZ7月住宅建設許可
08:30 日本8月東京都区部消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員神田 卓也（かんだ・たくや）
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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