ドル円、145円台を回復…ただ、上値の重い展開が続く？
欧米時間のドル/円予想レンジ：143.500-145.600円
東京市場のドル/円は、小幅高の展開。序盤に144.20円台で下げ渋ると、実需の買いなどを支えに午後には144.97円前後まで強含みました。欧州市場に入ると、それまで上値抵抗として意識されていた心理的節目145.00円を突破すると一時145.18円前後まで上昇しています。
市場は9月米連邦公開市場委員会（FOMC）での利下げ幅を巡り米経済データに関心を寄せています。そうした中で、今夜は米8月消費者信頼感指数が発表されます。市場予想によれば、100.9と2カ月連続で上昇すると見られています。米消費者マインドが予想以上に強いようだと50bp（0.50％ポイント）利下げの観測が後退する可能性がありそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、143円台で下ヒゲを伸ばして下げ渋っています。二番底となったようにも見られ反発基調を強めるか注目です。ただ、移動平均線が弱気のパーフェクトオーダーを形成していることから下落基調に変わりなく10・20日線が位置する146円台の上値は重そうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
8/27（火）
21:00 メキシコ7月貿易収支
22:00 米4-6月期FHFA住宅価格指数
22:00 米6月ケース・シラー住宅価格指数
23:00☆米8月消費者信頼感指数
23:00 米8月リッチモンド連銀製造業指数
23:00 ナーゲル独連銀総裁講演
8/28（水）
10:10 日本国債買い入れオペ
10:30☆豪7月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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