豪ドル/円今日の見通し「米ドル中心の動きが続き方向感を見出しにくい　中東情勢には注意」2024/8/26

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は続伸。パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の講演を受けて米利下げ観測が強まった。これを受けて米景気の減速懸念が後退し、原油需要が下支えされるとの見方が原油の買い材料となった。終値は前営業日比+1.82ドルの1バレル=74.83ドル（8月23日）。

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・8月15日発表の豪7月雇用統計は、雇用者数が5.82万人の増加と市場予想（2.00万人増）を上回った。また失業率は4.2％へ悪化（前回：4.1%）したが、労働参加率が67.1%と前回（66.9%）から上昇したことが要因だった。

・8月6日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。ブロック総裁は市場の利下げ観測について「先走っている」とけん制した。

・8月5日、日経平均株価が前日比4451円安と史上最大の下げ幅を記録。リスクオフの動きとなり、豪ドル/円は95円台から一時90.08円前後まで下落するなどした。

・7月31日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+3.8%となり、市場予想通りに前四半期（+3.6%）から加速した。同時に発表された豪6月消費者物価指数（CPI）は前年比+3.8%となり、前月（+4.0%）から鈍化した。

・7月31日に発表された豪6月小売売上高は前月比+0.5%と市場予想（+0.2%）を上回った。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

米ドル中心の動きが続き方向感を見出しにくい　中東情勢には注意

23日の豪ドル/円は、ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の発言が米ドル売りを誘い米ドル/円が大幅に下落したが、同時に豪ドル/米ドルが大きく値を上げたため方向感が出なかった。市場の話題の中心は米国の利下げ幅となるため、豪ドル/円は23日同様に方向感を見出しにくい状況が続きそうだ。
懸念材料は先週末に親イランのイスラム組織ヒズボラがイスラエルに対して報復攻撃を実施したことだ。中東の地政学リスクの高まりは、リスクセンチメントに敏感な豪ドルにとって売り材料となる。引き続き中東情勢には注意が必要だ。

想定される個別シナリオ

■ヒズボラとイスラエルの和平交渉が進む
⇒中東の地政学リスクが低下する
⇒資源国通貨の豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドル/円は買われる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
中東情勢

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは晴れ。7時に豪ドル/円の移動平均とMACDでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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