ドル円、145円台で上値の重い展開…この後、米新規失業保険申請件数に注目集まる
欧米時間のドル/円予想レンジ：143.800-146.500円
東京市場のドル/円は、方向感のない展開。序盤は前日NY市場の流れを引き継ぎ、一時144.80円台まで弱含みました。その後は実需の買いなどを背景に下げ止まり145.64円前後まで切り返しましたが、午後には再び145円を割り込むなど上下に振れる値動きとなっています。欧州市場では145.67円前後の本日高値を付けるも、上値が重く伸び悩んでいます。
米労働省は昨日、雇用統計のベンチマーク（基準値）改定で2024年3月までの1年間の雇用者数を当初の発表よりも81.8万人下方修正したと発表。これを受けて、米連邦準備制度理事会（FRB）が9月会合で50bp（0.50％ポイント）利下げを行うとの市場の見方がやや強まりました。米労働市場の動向に関心が寄せられる中で、今夜は2週連続で減少している米新規失業保険申請件数が発表されます。結果次第では利下げに対する市場の見方の変化がドル相場に影響を与える可能性があるため注目しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線を上値抵抗に146円台で伸び悩む相場展開となっています。ただ、144円台では底堅く推移しており明確なトレンドが出にくい状況です。引き続き145円台を中心に方向感を模索する推移となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
8/22（木）
20:30☆ECB議事録
21:00 メキシコ4-6月期GDP・確定値
21:30☆米新規失業保険申請件数
22:45☆米8月製造業PMI・速報値
22:45☆米8月サービス業PMI・速報値
23:00 米7月中古住宅販売件数
23:00 ユーロ圏8月消費者信頼感指数・速報値
----- 米ジャクソンホール会合（～24日）
8/23（金）
07:45 NZ4-6月期小売売上高
08:30☆日本7月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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