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【ドル円予想】ドル安トレンドが明確に、米金利の下落傾向突入はほぼ確実か 2024/8/22 今井雅人氏

 

急激な円高の裏側:特殊要因と為替市場の新たな動き【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/8/22

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

時間がない方向け「ポイント要約」

・米金利が下落傾向に入ったことはほぼ確実
 →ドル安トレンドが予想される
・円相場は非常に不安定
 →ドル円でのドル安ポジションはリスクが高い
ユーロドル、ポンドドル、豪ドル米ドルなどのドル売りポジションがよさそう

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:37 東京時間における急激な円高の発生
1:59 ドル安トレンドとトレード戦略
3:25 メキシコペソ円の下落と今後の見通し
4:09 クロス円の見通しと今後の注目点
5:02 【PR】口座開設特別キャンペーン

動画要約・まとめ

東京時間における急激な円高の発生

この1週間、東京時間に入ると急激に円高になる展開が2回ありました。特段の材料はなかったものの、国内の実需からの円買いなど、特殊な要因が突然出現し、1日に2円から3円ほどドル円で急激な円高となりました。相場が徐々に上昇してきている中で、上から強く押し下げられたため、非常に大きな反応が見られました。

今回の特徴的な点は、通常の円高と株価の逆相関関係が見られなかったことです。一般的に円高になると株価が下がる、または株価が下がると円高になるという関係がありますが、今回は特殊な要因のみが作用し、株価は下落せずに円だけが強くなるという珍しい展開となりました。これは特殊な要因が出現したときの特徴だと考えられます。

このような特殊な要因が出現すると、円売りポジションの調整が一旦終了したと思われていたにもかかわらず、潜在的にまだ同様の要因が存在する可能性が示唆されます。これにより市場参加者の間に疑心暗鬼が生じ、円相場の予測が困難になっています。

ドル安トレンドとトレード戦略

ドル相場については、方向性がより明確になってきました。昨日公表されたFOMC議事録によると、大多数のメンバーが9月のFOMCでの利下げを支持していたことが明らかになりました。さらに、一部のメンバーは労働市場の悪化を懸念しているという指摘もありました。これらの情報から、9月の利下げはほぼ確実で、11月、12月のFOMCでの追加利下げの可能性も高まっていると推測されます。

アメリカの金利が下落傾向に入ったことは確実と思われ、トレンドとしてはドル安が予想されます。しかし、円相場の不安定さを考慮すると、ドル円でのドル安ポジションを取ることはリスクが高いと考えられます。そのため、ユーロドル、ポンドドル、豪ドル米ドルなどのドル売りポジションが現在最も安全だと思われます。

メキシコペソ円の下落と今後の見通し

メキシコペソ円も下落傾向にあります。アメリカの金利低下がメキシコの金利にも影響を与え、ペソ売りが加速しています。また、アメリカの景気悪化がメキシコ経済に直接的な影響を与えるため、ペソには逆風が吹いています。金利差による買い需要も終わりを迎えつつあると考えられます。

クロス円の見通しと今後の注目点

クロス円に関しては、当初予想していた緩やかな円安ではなく、特殊要因の存在を考慮すると、レンジ相場として見ておくべきでしょう。日本の金融政策は当面凍結されると予想されるため、今後はアメリカを中心とした他国の金融政策動向に注目が集まると思われます。特に雇用関連やインフレ関連の経済指標には十分な注意を払う必要があります。

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株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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