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【見通し】株式明日の戦略-大幅安スタートも陽線を形成、円高圧力が和らぐかを注視

21日の日経平均は反落。終値は111円安の37951円。円高進行と米国株安を嫌気して、400円超下げて始まった。東京時間では円高に一服感が出てきたことから、安値は早い時間につけて下げ渋った。前場では多くの銘柄が売られる中で低空飛行が続いたが、後場に入るとドル円が円安に傾斜したことを受けて、下げ幅を2桁に縮める場面もあった。ただ、節目の38000円を上回ってくると売り直された。引け間際にも38000円台に乗せる動きが見られたが、終値では38000円をわずかに下回った。

 東証プライムの売買代金は概算で3兆4600億円。業種別では精密機器、空運、サービスなどが上昇した一方、石油・石炭、保険、非鉄金属などが下落した。7月度の月次を手がかりに、フィットイージーが買いを集めてストップ高。半面、証券会社が目標株価を引き下げた資生堂が大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり480/値下がり1115。足元動きが荒くなっているセブン&アイがきょうは5%を超える大幅上昇。さくらネット、キーエンス、キヤノン、楽天Gなどに強い買いが入った。円高が意識されたことから、ニトリHDや神戸物産など内需小売の一角が堅調。株主還元強化を発表した銘柄が跳ねており、自己株取得を発表したBlueMemeやメガチップス、増配を発表した日創プロニティ、キャリアデザインセンター、YEデジタルが急伸した。

 一方、レーザーテックやディスコなど半導体株の一角が大幅安。証券会社が投資判断を引き下げたダイキンが強めに売られた。米長期金利の大幅低下を嫌気して、第一生命や東京海上など保険株が軒並み安。公募・売り出しを発表したコロワイドが急落した。

 本日、グロース市場に新規上場したオプロは、高い初値をつけたものの、終値は初値を下回った。

 日経平均は反落。円高進行を受けて大幅安スタートとなったが、東京時間ではドル円がそれほど円高に振れなかったことから、深押ししたところでは買いも入った。あすもドル円の影響を受けやすい地合いが想定される。本日の米国では7月開催のFOMC議事要旨の公表があり、米債券市場や為替市場の刺激材料となり得る。

 ただ、ジャクソンホール会議(22日~24日)が迫っているだけに、ドル円も極端な動きは抑制される可能性が高い。ジャクソンホール会議ではパウエルFRB議長が9月の利下げについて言及するとの期待が高まっているが、既に織り込みも進んでいるだけに、発言がさらなる米金利低下やドル安(円高)を招くとは限らない。ドル円の振れ幅が小さければ、あすは様子見姿勢が強まるだろう。きょうの日経平均は安値(37605円)でも25日線(37490円、21日時点)を割り込まなかった。陽線を形成して引け味も悪くなかっただけに、大崩れすることなく25日線上をキープできるかに注目したい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ