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FX/為替「ドル/円、一転「陰線坊主」で147円台 方向感掴めず」 外為どっとコム トゥデイ 2024年8月19日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年8月19日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼16日(金)の為替相場
(1):日経平均3万8千円台を回復
(2):英小売売上高に反応薄
(3):弱い米住宅関連指標でドル売り
(4):ミシガン大消費者信頼感指数を受けて 一時ドル買い

▼16日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:落ち着きどころが定まらない展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

16日(金)の為替相場

期間:16日(金)午前6時10分~17日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日経平均3万8千円台を回復

日経平均株価が今月1日以来の38000円台を回復。上げ幅は前日比1300円を超えた。ただ、円売りの動きは限定的だった。

(2):英小売売上高に反応薄

英7月小売売上高は前月比+0.5%と市場予想(+0.6%)を下回ったが、6月分は-1.2%から-0.9%に上方修正された。自動車燃料を除いた7月小売売上高は前月比+0.7%と予想(+0.6%)を上回った上に、6月分が-1.5%から-1.3%に上方修正された。ポンドの反応は限定的だった。

(3):弱い米住宅関連指標でドル売り

米7月住宅着工件数は年率換算123.8万件と市場予想(133.3万件)を下回り、同住宅建設許可件数も139.6万件と予想(142.5万件)に届かなかった。これを受けてドル売りが優勢となった。

(4):ミシガン大消費者信頼感指数を受けて 一時ドル買い

米8月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は67.8と市場予想(66.9)を上回り前月の66.4から上昇。消費者の期待インフレ率は1年先が2.9%、5-10年先が3.0%で前月と変わらずだった。市場はそれぞれ2.8%、2.9%への低下を見込んでいた。ドル買いの反応は一時的で、週末を控えて買い戻しは続かなかった。

16日(金)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:落ち着きどころが定まらない展開が続きそう

16日のドル/円は147円台へと反落。週末を前にした持ち高調整と見られる米債買いで米長期金利が低下する中、ドル売りが優勢となった。NY市場終了間際には147.58円前後まで下落して前日の上げ幅の大半を吐き出した。日足チャートには前日の「陽線坊主」から一転して「陰線坊主」が出現。買いシグナルがダマシに終わると、今度は売りシグナルが点灯した格好で、方向感が全く掴めない日替わり相場の様相だ。
なお、今週は23日に日銀の植田総裁が国会の閉会中審査に出席するとともに、同日には米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がジャクソンホール会議で講演を行う。日米の金融政策を巡る思惑で円とドルはともに上下に振れやすいと見られ、ドル/円相場は落ち着きどころが定まらない展開が続きそうだ。

注目の経済指標:

特になし

注目のイベント:FRB理事発言

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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