読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ユーロ/円・ポンド/円、高値掴みにご注意」ハロンズ FX 2024/8/18

 

f:id:guh202109:20210908154742p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年8月16日 7時22分

ユーロ/円・ポンド/円、高値掴みにご注意

ユーロ/円・ポンド/円、リスク回避後退で上昇

前半は米ドル売りと他通貨買いの動きに挟まれて、ユーロ/円、ポンド/円共に方向性は定まりませんでした。しかし、強い米小売売上高を受けて米経済に対する悲観的な見方が後退してリスクオンの円売りが強まると、ユーロ/円は163.874円、ポンド/円は191.984円までそれぞれレンジ上限を広げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

米小売統計Live ドル円2円急騰、1万人超で楽しく「FX」 (2024年8月15日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

賃金インフレ加速ながら、スタグフレーション警戒

来週は22日に発表の各国PMIやユーロ圏4-6月期妥結賃金が注目されます。妥結賃金は1-3月期に前年比で4.69%と10-12月期の4.45%から加速しており、今期も前期を上回るようなら、9割ほど織り込んでいる9月追加利下げ期待が剥落してユーロを下支えする可能性があります。さらにPMIも好調なら、ユーロ上昇に追い風が吹くかもしれません。しかし、欧州経済研究センター(ZEW)が調査する景況感指数は、17.9(7月は43.7)と昨年11月以来の低水準へ落ち込んでいるほか、米シティグループが算出する各種経済指標の発表値と事前の市場予想との乖離度合いを指数化したエコノミックサプライズ指数も急低下する中で、PMIへの期待は高まりにくく、かえってスタグフレーションが意識されれば、ユーロの上値を重くする危険もあります。

EUR/JPY日足チャート
エコノミックサプライズ指数とユーロ/円の推移
データ:Bloomberg、外為どっとコム総研が加工


ユーロ/円は下押しからの反発局面が続いています。200日移動平均線(15日時点:164.122円)を視界に捉えており、このレベルを抜けられれば、フィボナッチエクスパンションの100%ラインとなる166.016円付近まで上値は期待できますが、そこから先に進むには新たな燃料が必要そうです。下方向は心理的節目の162.000円付近が支持線になるのではないかと考えています。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:162.000-167.000

英中銀の追加利下げの行方は

14日に発表された消費者物価指数は前年比が2.2%へ加速したものの、前月比は-0.2%と全体的にはインフレ圧力の緩和が示されました。また、13日に発表された賃金データも前年比で上昇率が低下しディスインフレの進展が窺えました。4-6月期GDPは2四半期連続でプラス成長となり景気後退局面は脱したものの、成長ペースは限定されているなど、決して追加利下げのハードルは高くないように感じます。ジャクソンホール年次経済シンポジウムに出席するベイリー英中銀総裁が追加利下げに対してどのような見解を示すのか注目されます。

ポンド/円は、パラメーター3日のストキャスティクスの形状からは上昇継続が期待される格好になっています。ただ、193.175円(15日時点)で低下中の21日線ともう間もなく交差するため、ここを無事に通過できるかどうかが着目されますが、通過できれば197.50円付近までの戻りが期待できそうです。ここで上値を抑えられるようなら、15日時点で188.970円で上昇する5日線まで下げて、下値を固めるのではないでしょうか。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:189.000-198.000

8/19 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

岸田首相が自民党の次期総裁選への不出馬を決め、退陣することになりました。誰が新政権を担うか現時点では不明ですが、もし高市氏ならアベノミクス継承への期待が強まる一方、石破氏なら財政健全化で円高への警戒が燻るのではないでしょうか。再登板はないと語っている菅前首相が心変わりすることはあるのか、興味が尽きませんね。

 
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。