以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものであり、また、お客様の収支については、「取材依頼時点」のものとなり、その内容については、当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。
都内の私立大学に通う大学生FX氏は、FX投資でお金持ちになった「セレブ」を紹介するテレビ番組を中学生のときに見て、FXトレーダーになることを決意します。そして、子どものころから貯めてきた「入学祝い」や「お年玉」を元手に、18歳になるとFX投資を開始、トップトレーダーの仲間入りを果たします。なぜ彼は「お金持ち」を目指したのでしょうか。どうしてFXを投資対象に選んだのでしょうか。若き大学生トレーダーのサクセスストーリーに迫ります。
ハンドルネーム :大学生FX
年齢 :20歳
職業 :大学生
FX歴 :約2年
トレードスタイル:短期売買
金融商品 :FX、投資信託
運用成績 :4カ月で350万円超(2024年1月〜4月末・外為どっとコムの口座のみ)
中学生のときに見たテレビの影響でFXの世界に
編集部:- FX投資を始めたきっかけを教えてください。
大学生FXさん:- 僕は大学1年生でFX口座を開設しました。ちょうど成人年齢が引き下げられたときです。
編集部:- 18歳で始めたんですか。かなり早いですね。
大学生FXさん:- 中学生のときに、「”セレブ”の自宅を訪問して普段の生活を紹介する」みたいなテレビ番組を見たんです。その中の一人が、FX投資で大金持ちになり、海外の高級マンションで住んでいたんです。「FX投資をすれば、こんなに『お金持ち』になれるんだ」って思ったんです(笑)。
編集部:- なるほど。ちなみに興味を持たれたセレブは誰ですか?
大学生FXさん:- 与沢翼さんです。
編集部:- 与沢さんは海外不動産をたくさん持っていて、YouTubeでもそういう動画ありますね。
大学生FXさん:- 当時中学生の僕はそのテレビ番組の内容を「真に受けて」(笑)「FXができる年齢になったら絶対にやろう」って思ったんです。
編集部:- それくらい中学生の心に強い印象を残したんですね。
大学生FXさん:- だから大学生になってすぐに始めました。
編集部:- それにしても大学生FXさんはなぜお金持ちになりたかったんですか?
大学生FXさん:- FXは大きな利益が得られますよね。お金があると、普通の大学生にはできないようなことも、できるようになります。人生では「こういうときにはお金をかけなきゃ」みたいな瞬間があると思うんです。FX投資でそういうお金を作ることができると考えたんです。
FXなら早くお金持ちになれる
編集部:- ただ、お金持ちになる方法っていろいろあると思うんですが、テレビ番組の影響があったとはいえ、なぜFX投資を選んだのですか?
大学生FXさん:- マネ育チャンネルの過去記事であるトレーダーさんのインタビューを読みました。その中で、「金持ちになる方法は、『事業を起こして稼ぐ』『高給取りのエリートサラリーマンになって稼ぐ』『投資家になって稼ぐ』の3通りだ」って話していたんですが、実は僕も同じような考えだったんです。
編集部:- なるほど。
大学生FXさん:- 少しでも早くお金を稼ぎたかった僕は、18歳になったら「何か始めよう」とずっと思っていました。でも学生の僕にサラリーマンはできませんし、起業するにしても十分な資本金も社会的信用もありませんでした。そんな自分が始められるのは投資しかないと思ったんです。
編集部:- 確かにそうかもしれません。
大学生FXさん:- 数ある金融商品の中でもFXはレバレッジが使えるので少額から始められます。「うまくトレードができれば、資金をかなり増やせそうだ」と考えました。大学生の僕にとって一番期待できるのがFXだったんです。
「入学祝い」と「お年玉」で貯めた貯金をFXにオールイン
編集部:- もちろん、18歳になって条件さえ整えば、誰でもFX口座が開設できます。それと同時に口座に入れる保証金も必要になります。大学生FXさんはどのように資金を用意されて、いくらでスタートしたんでしょうか?
大学生FXさん:- 最初の資金は94万円です。子どものころから祖母や親戚からもらったお年玉や入学祝いをずっと貯金していました。
編集部:- それにしても18歳で94万円とはずいぶん貯めましたね(笑)。
大学生FXさん:- ありがたいことに親戚が結構多くて、僕はお年玉をたくさんもらえたんです(笑)。それを使わずにずっと取っておきました。
編集部:- そうなんですか(笑)。それだけあったら、欲しいもの買ったり、遊んだりしたかったんじゃないですか?
大学生FXさん:- そうですね。でも部活や勉強が忙しくて、使うヒマもありませんでした。気が付いたら貯まっちゃっていたんです。
編集部:- そうやって貯めたお金を全額FX投資に?
大学生FXさん:- はい、全額入れました。でもレバレッジは低く抑えるために、枚数(lot数)は少なくして、練習のつもりでやりました。ただ、それでも損が出るときは出ます。始めたばかりで、何も知識がないので、やっぱり「コツコツ」と損を出してしまい、資金が60万円くらいまで減ってしまったんです。
編集部:- 30万円も減らしてしまったんですね。
大学生FXさん:- そうです。だから「ちょっとヤバいぞ」って思いました。
編集部:- 大事に貯めたお年玉や入学祝いが原資ですからね。
大学生FXさん:- そうなんです。資金を60万円まで減らす中で、短期売買という手法を知り、短期売買を練習するうちに、だんだんと利益が出せるようになってきて、なんとか90万円台を回復したんです。
倹約するために学食で200円の昼食
編集部:- それにしても貯金のすべてをFXの保証金で使ったら、生活費に困ったんじゃないですか?
大学生FXさん:- そうですね。FX投資も最初はうまくいかず、資金を徐々に減らしてしまったんで、とにかく倹約していました。食事もどこで、どういう組み合わせにすると、一番安く、たくさん食べられるかを研究していました(笑)。大学の学食なら200円で食べられることがわかったんです。
編集部:- それは安いですね!
大学生FXさん:- 貧乏くさいと思われるかもしれませんが、そういうことを考えるのも、僕は楽しかったんです。ただ、最近は学食の値段が上がって、有名なうどんチェーン店のほうが、安上がりになってしまいました。
編集部:- でも今はFXで利益が出ていますから、昼食もアップグレードされたんでしょ?
大学生FXさん:- おかげさまで、今はラーメン屋さんのラーメンが食べられるようになりました(笑)。
オンライン授業の選択でトレード時間を確保
編集部:- スキャルピングのような短期売買はトレード時間が長くなりますよね?
大学生FXさん:- そうですね。パソコンの前にずっと張り付いてなきゃいけないので、たまに大学生の時間の使い方として「これでいいのかな」って思うことはあります(笑)。
編集部:- FX投資が学業に影響することはありませんか?
大学生FXさん:- 自宅でも受けられるオンライン授業などをできるだけ取るようにして両立させています。そうすれば、自宅でFXのチャート確認も簡単にできますからね。
編集部:- なるほど、今は自宅で大学の授業が受けられるんですね。
大学生FXさん:- もちろん、全部オンラインにできるわけではなくて、学校に行かなきゃいけない授業もあるのですが、何とかやりくりしてます。
編集部:- そうなんですか?ということは毎日トレードされているんですね?
大学生FXさん:- ほぼずっとパソコンに張り付いています。
編集部:- 東京市場の時間帯からですか?
大学生FXさん:- 東京からです。欧州市場は得意ではないので、大相場のとき以外は見ないようにしています。トレードのメインはやっぱ東京とニューヨーク市場ですね。
有名トレーダーのトレード手法をネットで学習
編集部:- なぜ短期売買というスタイルを選択されたんですか?
大学生FXさん:- そうですね。でも、始めたころは短期売買ではなくて、デイトレードでした。結構長くポジションを持っていたんですが、ある日、X(旧Twitter)で先輩トレーダーを見つけて、そこで短期売買というトレード手法があることを知ったんです。それからは、その方のブログを見たり、その方以外にも短期売買でトレードするYouTuberが結構いて、その生配信を見たり、取引履歴を見たりして、短期売買についてたくさん学びました。
編集部:- FXは雑誌や本ではなく、ネットの情報で覚えたってことですね?
大学生FXさん:- 僕はほとんどそうですね。
編集部:- テクニカル分析に基づいたトレードをされているそうですが、チャートの見方もネットで覚えたのですか?
大学生FXさん:- はい、YouTuberの生配信を見ていると「今、相場に入ったんだ」ってことがわかりますよね。X(旧Twitter)でも上手なトレーダーが「今のロングでめっちゃ損した」みたいなことを呟いたりするんです。すると「こういう場合にはロングポジションを持つのか」って思いますよね。そうやってスキャルピングのやり方を覚えました。
FXは簡単に利益が出せるものじゃない
編集部:- 最初はデイトレードで始めていて、現在はスキャルピングということですが、なぜデイトレードはうまくいかなかったんですか?
大学生FXさん:- 一番の理由は僕が「FX投資」というものを甘く考えていたからだと思います。言葉は悪いですが、「ナメていた」と言うのかな。テレビを見たときに「FXって賢い人や上手な人がやれば、死ぬほど稼げる」って思い込んだんですね(笑)。「これならいけるでしょ」みたいな気持ちが僕にはあったんです。
編集部:- 「自分に自信を持っていた」ということですね(笑)。
大学生FXさん:- 「最初はデイトレード」と説明しましたが、実はトレードの時間軸すら決めていませんでした。本当に「適当」というか、 「長くと持つときは持って、切るときはすぐに切る」みたいなやり方で、まったく考えていませんでした。ただ、なんとなく、少し長めに保有していただけで、後から振り返って、「自分のトレードスタイルは『デイトレ』だった」ということに気がついたんです。
編集部:- 根拠のない自信で、なんとなくトレードを繰り返していたということですかね?
大学生FXさん:- そんなやり方をしていたら、やっぱり資金は減っていくんです。そのとき「本気で取り組まなきゃいけない」っていうことに気が付いて、FXで利益を出しているトレーダーを一生懸命に探しました。そのときにX(旧Twitter)で見つけたのがジュンさんなんです。
編集部:- それで先輩トレーダーに辿り着いたんですね。
大学生FXさん:- FXを始めたころは、ポジションを持っていても、学校に行ったり、アルバイトに行ったり、相場に張り付いていたわけじゃなくて、本当にナメていました。だから今、一番言いたいことは、「FXは簡単に利益が出せるものじゃない」ってことです。
編集部:- 帰宅して端末を立ち上げたら、ものすごい損失が出ていたなんてことがあったわけですか?
大学生FXさん:- めちゃくちゃありました(笑)。当時はFX投資を軽く考えていたんですね。FXで利益を獲得するために必要な努力を完全に怠っていました。
FX投資は「損小利大」が重要
編集部:- デイトレで減らしてしまった資金を短期売買で取り戻したんですね?
大学生FXさん:- 正確に言えば、短期売買ですぐに利益を出せるようになったわけではなく、短期売買でも資金は減ってしまったんです。
編集部:- 短期売買で利益が出せるようになったのはなぜですか?
大学生FXさん:- 投資において、必ず利益が得られる方法はありません。それではどうするのかというと、ボラティリティがあるときに、損失額をできる限り小さくして、利益を伸ばすようにするんです。いわゆる「損小利大」です。そうすることで「絶対期待値」はプラスになります。
編集部:- 投資の基本ですね。
大学生FXさん:- 現在、米ドル/円は0.2銭※という狭小スプレッドです。これは本当に恵まれた環境で、「 損小利大」を実現しやすいんです。そういうトレードをコツコツと積み重ねていくことが重要だと気がついたんですね。※原則固定(例外あり)
通貨ペアは「米ドル/円」のみ
編集部:- 現在の取引通貨ペアは?
大学生FXさん:- 米ドル/円のみです。
編集部:- 始めたときからですか?
大学生FXさん:- ずっと米ドル/円ですね。スプレッドが一番狭いので、やっぱり、目につきやすかったし、FXで成功しているトレーダーの人たちが、みんな米ドル/円でトレードしている印象がありました。FX上級者なら、他の通貨ペアでも利益は出せると思います。ところが、そういう人たちも米ドル/円でトレードしているんです。始めたばかりのFX初心者が、米ドル/円以外の通貨ペアに手を出す必要はあるのかなと思います。
編集部:- 米ドル/円はなじみもあるし、情報も多いですからね。
大学生FXさん:- もちろん、FX上級者になってきたら、他の通貨ペアに手を出してもいいと思います。ただ、僕は自分のやらなきゃいけないタスクを増やすべきなのかなと思うんです。もしユーロ/円がやりたいなら、ユーロ/円だけ。ユーロ/米ドルがやりたいんなら、ユーロ/米ドルだけ、そうやってトレードする通貨ペアはひとつに絞るべきだと思っています。
「逆張り」ロングが得意
編集部:- エントリーの判断は?
大学生FXさん:- 僕は感覚で決めています。 僕よりトレードがうまい人、言語化がうまい人の説明のほうが分かりやすいと思うんですが、もし、自分の言葉で説明できるエントリーポイントを挙げるとするのなら、結構な下げ相場で、「ここが底だな」みたいなタイミングでロング(買い)を入れます。
編集部:- 「逆張り」ですね。
大学生FXさん:- はい、例えば、介入相場でめちゃくちゃ下がって、ちょっとでも戻してくると、それを何回も叩いてくるようなときがありますよね。そういう値動きがなくなってきたなと思ったら、もう全力でロングを入れます。たくさん「底」が取れたときに、大きな利益が出せるイメージです。
編集部:- 指標発表で相場がかなり動くことがあります。指標発表のタイミングを待ち構えてトレードをされているんでしょうか?
大学生FXさん:- そうですね。やっぱり指標発表は大きく動く可能性が高いので、「チャンスだ」と思います。
ストップ注文も使いながら確実に素早く損切り
編集部:- 例えば、自分の予測が外れて、逆方向に相場が動くことがあると思うんですが、そういう場合、自分なりの「損切りルール」はありますか?
大学生FXさん:- あります。相場が逆行したら、すぐに「損切り」です。指標発表のようなボラが激しい相場では、逆行したらポジションをすぐに切らないと、どこまで持っていかれるか分かりません。
編集部:- pips数とか、損失額で「損切り」のタイミングを決めているんではないんですね。
大学生FXさん:- 売買のエントリーをpips数で決めてしまうと、自分が「サボっちゃう」ように思うんです。その時々で、自分の判断でタイミングを決めることが大事じゃないかなと思います。
編集部:- エントリーの際にストップ注文を一緒に入れているトレーダーいます。大学生FXさんは、常に「成行」でトレードされているんですか?
大学生FXさん:- 僕も決済の同時発注機能を使って、50pipsのストップ注文は入れています。 やっぱり、相場って逆方向に急伸しちゃうときがありますよね。自分で切れなかったら死んじゃいます(笑)。だから「これ以上は損が増えない」という手立ては絶対にしておきます。
編集部:- なるほど。ストップ注文は入れているけれど、普段はそれよりも早く損切りしているんですね。損切りした直後に注文を入れる「ドテン」はされますか?
大学生FXさん:- 「ドテン」ですか?そうですね。使っているFX口座が少なくて、本当にリアルタイムトレードができていた時期はやりました、でも現在は3口座でトレードしているので、”パンパン”と素早く損切りを入れても、全部約定するまでに結構な時間がかかります。だから最近はドテンしていません。ドテンするべき場面もたくさんありますから、もしできるなら、ドテンはするべきだと思っています。
設備投資で複数口座のトレードに対応
編集部:- 大学生FXさんの取引環境を教えてください。
大学生FXさん:- モニターは3枚です。左に設置したモニターにチャートを出します。右側のモニターは注文パネルです。モニター2枚の上にちょっと大きなモニターを増設しました。 そこで上位足を表示させています。
編集部:- ちょっとしたディーリングルームですね。
大学生FXさん:- 最初はノートパソコン1台でやってたんです。ただ、発注する枚数が増えてからは、ちゃんとしたパソコン買おうかなって思って2台目を買いました。チャートは最初のノートパソコンで見て、もう一台には注文パネルを出して、それで売買してきたんです。最近は上位足も見ようと思って大きめのモニターを増やしました。
編集部:- 運用成績と一緒に設備も良くなったんですね(笑)。大学生FXさんはスマホは使わないのですか?
大学生FXさん:- 使わないときがないわけではありません。でも短期売買は短時間での高速売買なんで、やっぱりスマホよりパソコンのほうがやりやすいです。
編集部:- モニター3台を使って、3口座で発注しているのですね。
大学生FXさん:- 注文が出せるときはできるだけ同じようにしています。
マネ育PickUp編集部より
18歳の大学一年生が、子どものころからコツコツ貯めた94万円の貯金を、FX口座に全額入金してしまったと聞くと、かなり無謀な挑戦と受け止められるかもしれません。しかも中学生のときに見たテレビのバラエティ番組がきっかけと聞けば、家族でなくても心配になります。しかし、実際に話をしてみた大学生FXさんの投資スタイルは、一番スプレッド幅の狭い通貨ペアを選び、相場が逆行したら、その瞬間に「損切り」を入れるなど、慎重でガードの堅い「大人」そのものでした。後半ではさらに詳しくトレード手法や「お金持ち」になったときの夢、実際のお金の使い道などについて伺います。
▼後編はこちら
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。