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来週の為替予想(米ドル/円)「日銀ショックは緩和、米景気への信頼戻れば150.00円回復か」ハロンズ FX 2024/8/10

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年8月9日 13時10分

日銀ショックは緩和、米景気への信頼戻れば150.00円回復か 

米ドル/円、141円台まで急落後に147円台後半へ!

日銀によるサプライズ利上げの後遺症が残る中、米経済の先行き不透明感からリスク回避の円買いが先行し、米ドル/円は141.661円まで下げました。その後、自律反発気味に戻りを試す中、内田日銀副総裁が「市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と追加利上げに慎重な見方を示すと安堵感が広がり、米ドル/円は前半の下落分を完全に取り戻し、147.908円まで上昇幅を広げました。ただ、先行きに対する不透明感は払しょくされず、その後は145円台半ばから147円半ばで方向性のはっきりしない展開が続きました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、米国市場の救世主!米失業保険申請件数が労働市場の懸念払拭で燃料注入 (2024年8月8日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

米景気への信頼戻せるかがポイント

足許の米ドル/円急落は、日銀の利上げ不安に米国の景気減速懸念が重なってリスクオフモードが拡大したことが大きかったと思われます。このうち日銀に対しては内田副総裁が火消しをしたことで、こちらの部分に対する投資家心理は落ち着いた感じです。残りは米景気に対する不安が緩和するのかどうかで、投資家心理の改善が進むのか、再び悪化していくのかに分かれ、それにより米ドル/円も戻り基調が続くのか、それとも二番底を付けに行くのか決まりそうです。来週は、米消費者物価指数や小売売上高が発表されますが、直近のディスインフレ傾向からは米国の9月利下げは完全に織り込まれており、多少強めのヘッドラインが出ても、緩和期待がなくなることはないでしょう。

そのため、ISM非製造業景況指数の回復などを通じて景気への不安感が緩和する流れが、米消費データでさらに進むのかどうかがポイントになりそうです。消費活動が急減速しているようなら米景気への不安が再燃し、9月0.5%利下げ期待から米ドル/円は下方向を試すことが見通せます。一方、消費の底堅さが確認できれば、9月の利下げ幅が0.25%に留まるとの期待から、米ドル/円は緩やかに戻りを試すことになるのではないでしょうか。ただし、ハリケーン「ベリル」の影響で統計値が市場予想からぶれる可能性もあるため、小売売上高の解釈には注意が必要かもしれません。

149.35レベルの動向に着目(テクニカル分析)

米ドル/円は、127.225円(昨年1月16日安値)からの支持線を割り込んで、141.661円まで突っ込み気味に下げました。ただ、200日移動平均線(8日時点:151.533円)との乖離もかなり広がったこともあり、その後は下落幅の修正に動いています。この流れを続け、200日線付近まで戻せるかどうかが当面のポイントになりますが、そこへ近づくためには、7月10日高値(161.808円)からの下落幅の38.2%戻しとなる149.357円を上抜け出来るかが課題となります。課題をクリアできなければ、再び下方向を試す流れが強まるのではないかと考えています。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:145.000-150.000

8/12 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

米大統領選挙戦の最新の世論調査では、民主党のハリス副大統領が42%、共和党候補のトランプ前大統領が37%とハリス氏がリードを広げているそうです。こうなると、トランプ氏の口撃もヒートアップしそうで、不規則発言に悩まされるのでしょうね。

 
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