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【見通し】株式明日の戦略-後場に失速して3日ぶり反落、あす大崩れを回避できるかが重要に

8日の日経平均は3日ぶり反落。終値は258円安の34831円。米国株安を嫌気して400円超下げて始まると、場中は不安定な動きが続いた。米エヌビディアの大幅安を受けて序盤では半導体株の多くが強く売り込まれ、下げ幅を800円超に拡大。売り一巡後は内需株を中心に押し目買いが入り、前引け間際にはプラス圏に浮上した。しかし、買いは続かず後場に入ると再びマイナス圏に沈んだ。13時以降はじわじわと水準を切り下げ、3桁の下落、かつ、35000円を割り込んで取引を終了。ただ、寄り付き(34645円)は上回り、ローソク足では陽線を形成した。

 業種別では鉱業、石油・石炭、小売などが上昇した一方、非鉄金属、金属製品、銀行などが下落した。1Q決算や自己株取得の発表が好感されたいすゞ自動車が急伸。半面、下方修正と減配を発表したジャックスが急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり588/値下がり1027。決算が好感されたレーザーテックに買いが殺到してストップ高。ニトリ、アサヒG、ライオンなどが業績関連のリリースで急伸した。JR西日本、京阪HD、京成電鉄など鉄道株が全般堅調。ニトリの急伸に刺激されたか、ファストリ、西松屋チェーン、神戸物産など、小売の一角に強い買いが入った。

 一方、米エヌビディアの大幅安を嫌気して、アドバンテストやディスコなど半導体株が大幅安。1Q決算を発表したソフトバンクGは、買いが先行したものの失速して4%を超える下落となった。上方修正を発表したソニーGはプラス圏で推移する時間が長かったが、値を保てず小幅に下落。3Qの大幅減益見通しを提示したSUMCOが一時ストップ安となるまで売り込まれた。化粧品大手の資生堂とコーセーが決算を受けて急落しており、資生堂はストップ安で終えた。

 日経平均は強弱感が交錯して下落で終えた。大幅安スタートから下を試して一時プラス圏に浮上しただけに、そのまま上昇で終えることができればセンチメントが大きく改善しそうでもあった。しかし、買いは続かず後場に崩れた。売買代金上位銘柄では、決算を材料に値を飛ばしたレーザーテックとニトリHD以外は、ファーストリテイリングと直近決算で急落したダイキンが買われた程度。プライムでは値上がり銘柄が1000を超える場面もあったが、終わってみれば値下がり銘柄が1000を超えている。6日と7日の上昇は、それまでの下げの度合いを踏まえればあって当然。あす、三連休を前に大崩れを回避できるかが非常に重要となる。ドル円が落ち着いた動きとなることが好ましい。来週は決算発表が概ね一巡するだけに、あすが弱いと見切り売りに押されやすくなる。5日線(34392円、8日時点)より上で推移できるかに注目したい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ