金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。
金(ゴールド)市場の値動き まとめ
金相場は8月7日、わずかながら上昇に転じました。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は2432.40ドルで取引を終え、前日比で0.03%上昇しました。これは4営業日ぶりの反発となります。
この小幅な上昇の背景には、複数の要因が絡み合っています。まず、米国の早期利下げ期待が金価格を支える要因となりました。また、中東情勢の悪化懸念も、安全資産としての金の需要を高めています。しかし、米長期金利の上昇が重しとなり、取引終盤には上昇幅が大きく縮小しました。
金相場は先月に最高値を記録し、年初来ではなお約16%の上昇を維持しています。この長期的な上昇トレンドの背景には、9月の米利下げ観測や中央銀行の旺盛な需要があります。さらに、イランとイスラエルの緊張関係も、逃避先資産としての金の需要を高めています。
一方で、直近の4営業日では約2%の下落を記録していました。これは主に株価急落時の損失をカバーするための換金売りが出たためと思われます。金は通常、資金の逃避先とみなされますが、市場全体が大きく動揺する局面では、他の資産と同様に売られる事もあります。
今後の展望としては、米国の金融政策や経済指標の動向が引き続き重要になるでしょう。特に、利下げ期待の変化や長期金利の動きが金価格に大きな影響を与える可能性があります。また、中東情勢の推移も注視する必要があります。
短期的には市場のセンチメントや株式市場の動向に左右される可能性がありますが、長期的には金融政策の方向性や地政学的リスクが金価格の主要な決定要因となりそうです。金の持つ安全資産としての特性と、市場全体の動きのバランスが、今後の金価格の方向性を決定する鍵となるでしょう。
最新の金(ゴールド)CFD 日足チャート
30分足チャート
日足チャート
金(ゴールド)CFDについて、テクニカル分析では、単純移動平均線(10日)が横ばいに推移する中、価格は移動平均線の下に位置している。また、相場の過熱感をはかるRSIは、基準の50近辺で推移している。
※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。
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金(ゴールド)の上昇・下落要因
上昇要因
インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。
下落要因
インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。
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