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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAの利上げは見送り?豪ドル/円は3週連続で大幅下落中」ハロンズ FX 2024/8/3

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週のオーストラリア(豪)ドル/円は100.57円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は90.46円前後で週初を迎えました。31日に発表された豪4-6月期消費者物価指数(CPI)が豪準備銀行(RBA)の利上げを後押しするものではないと判断されたことで豪ドルは売りが優勢となりました。その後、日銀が追加利上げを決定し、植田総裁がさらなる利上げに前向きな姿勢を示したことで円が全面高となりました。この円高や日銀の利上げを株式市場が嫌気して週末にかけて日経平均株価が大幅に下落しました。株価の下落を背景に豪ドル/円は96.61円前後、NZドル/円は88.36円前後まで下落しました(執筆時)。

豪CPIと小売売上高は利上げを後押しせず

31日に発表された豪4-6月期CPIは市場予想通り、前年比+3.8%で前回(+3.6%)からインフレの伸びが加速していました。豪州の四半期CPIの伸び率が前期から加速したのは2022年10-12月以来のことです。それにもかかわらず、市場では来週(8月6日)に控えたRBA理事会での追加利上げへの期待が後退しています。その理由は、まずRBAが5月に公表した四半期金融政策報告の中で6月末時点のインフレ予測を+3.8%としていたことです。豪4-6月期CPIは確かに前期から伸びが加速していましたが、RBAの予測と同率でした。そして、CPIのトリム平均(値動きの大きいもの、小さいものそれぞれ15%を除外したCPI)が+3.9%で低下基調が続いていたこともRBAの追加利上げ観測の後退につながったようです。ただし、RBAの予測では6月末時点のCPIトリム平均は+3.8%でした。ですので、豪4-6月期CPIトリム平均はRBAの予想よりも若干高かったことになります。

【豪四半期CPIと四半期CPIトリム平均の推移】


31日には豪6月小売売上高は前月比+0.5%となり予想(+0.2%)を上回る伸びを示しました。豪5月小売売上高は+0.6%だったので、ここ最近では比較的強い伸びが2カ月連続で続いたことになります。(表2参照)ただし、この小売売上高の伸びは会計年度末を前にしたセールイベント(豪州の会計年度は7月~翌年6月)が要因で、「大型の家具や電化製品などの自由裁量による支出が目立った」と豪統計局の責任者は評価しています。5月6月の小売売上高が季節的要因だったことを考慮すると豪州の景気が強まってきたと判断するのは時期尚早でしょう。

【豪小売売上高の推移】

RBAはタカ派的据え置き予想

来週は6日にRBA理事会が開催されます。前回の理事会の際にRBAは追加の利上げについても議論したことを明かし、4‐6月期CPIが重要になるとのメッセージを発していました。しかし前述の通り豪4‐6月期CPIは伸びが加速はしたものの、RBAの予測と一致する結果となりました。そのため、市場は今回のRBA理事会での追加利上げは見送られるとの見方を強めています。とはいえ、インフレの伸び率が加速していることは事実ですので、金利こそ据え置きますが、タカ派的なスタンスは維持すると予想しています。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は3週連続で大幅に下落しました。200日移動平均線(青点線)を終値ベースで下抜け、売りが加速しています。下値目途は、週足一目均衡表の雲上限が96円付近に位置していますので意識されそうです。また2023年3月安値(86.06円前後)から2024年7月高値(109.37円前後)のフィボナッチリトレースメントの61.8%戻し(94.96円前後)がその次の目途となりそうです。一方で、上値目途は200日移動平均線や日足一目均衡表の転換線となりそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表、200日移動平均線とフィボナッチリトレースメント】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:94.00-100.00、NZD/JPY:85.00-91.00

8/5週のイベント:

08/05 (月) 10:45 中国 7月財新サービス業PMI
08/06 (火) 13:30 豪 豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
08/07 (水) 未定 中国 7月貿易収支
08/07 (水) 07:45 NZ 4-6月期四半期就業者数増減
08/07 (水) 07:45 NZ 4-6月期四半期失業率
08/09 (金) 10:30 中国 7月生産者物価指数(PPI)
08/09 (金) 10:30 中国 7月消費者物価指数(CPI)

一言コメント:

先日、家族でキャンプに行ってきました(今年3回目)。キャンプ場に着いて、さっそく息子がカブトムシを発見!翌日にはクワガタも発見。現在我が家で別々のかごに入れて飼育中。ただ、どちらも夜行性のため、息子が起きている時間にはほとんど動いてくれません。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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