豪ドル/円今日の見通し「RBAの利上げ期待後退中国の景気動向に注目」2024/8/1

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は大幅反発。イスラム組織ハマスの指導者ハニヤ氏がイスラエルによるイランのテヘランへの空爆で殺害された。これを受けてハマスを支援するイランが報復を宣言するなど、中東の地政学リスクの高まりが原油価格の大幅上昇の要因となった。終値は前営業日比+3.18ドルの1バレル=77.91ドル（7月31日）。

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・7月31日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+3.8%となり、市場予想通りに前四半期（+3.6%）から上昇した。同時に発表された豪6月消費者物価指数（CPI）は前年比+3.8%となり、前月（+4.0%）から低下した。

・7月31日に発表された豪6月小売売上高は前月比+0.5%と市場予想（+0.2%）を上回った。

・7月18日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が5.02万人の増加と市場予想（2.00万人増）を上回った。また失業率は4.1％へ悪化（前回：4.0%）したが、労働参加率が66.9%と前回（66.8%）から上昇したことが要因だった。

・6月18日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなったが、ブロック総裁は「利上げの論拠も議論した」と述べた。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

RBAの利上げ期待後退中国の景気動向に注目

昨日発表された豪4‐6月期CPI（前年比）は+3.8%と前期（+3.6％）から上昇した。ただ、同時に発表された豪4-6月期CPIトリム平均（値動きの大きいもの、小さいものそれぞれ15％を除外したCPI）が+3.9％と前回（+4.0％）から低下していた。この結果を市場は、「RBAは8月の理事会での追加利上げの可能性は低下した」と受け止めたことが豪ドルの売り材料となった。
本日は中国7月財新製造業購買担当者景気指数（PMI）が発表される。市場は先週、中国人民銀行が予想外の利下げを行ったことを、「中国の景気は思っていた以上に弱い」と受け止めている。そのため、中国7月財新製造業PMIが市場予想を下回った場合は、中国経済への悲観論が強まり、同国と交易関係の強い豪ドルには一定の売り圧力がかかってきそうだ。

想定される個別シナリオ

■中国7月財新製造業PMIが予想を下回る
⇒中国の景気は予想以上に弱まっている
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪州から中国への輸出が減ると予想される
⇒豪ドルは売られる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
10:45 中国7月財新製造業PMI

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽がのぞく。7時に豪ドル/米ドルのRSIでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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